脳科学者の瀧靖之先生に、家庭で「算数脳を育むためにできること」を聞きました。
■数の概念を会話にさりげなく混ぜる
配膳のお手伝い」にも登場しましたが、「枝豆を1粒どうぞ」「リンゴが2つあるね」など、声かけに数字を入れていくのもおすすめです。
なぜよいかというと、子どもも大人と同じで、物事を学習する際には、ある概念を「まず拾う」からです。たとえば、脚が4本あるのが見えたときに、それが何かは、生まれたての赤ちゃんはわからないと思いますが、家庭内外でいろんな会話を聞いていくうちに「あ、これが猫なんだ」「これはテーブル? あ、学習テーブルとは言わないんだ、学習机ね」「ごはんを食べるところはテーブルって言うんだな」というように、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら、子どもは、なんとなく猫、学習机、テーブルという、目の前の概念を学習していきます。「1粒」「2つ」も最初は理解できなくとも、何度も見聞きするうちに、数の概念と理解して習得していくのです。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。

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瀧 靖之(たき・やすゆき)

東北大学加齢医学研究所教授、医師

1970年生まれ。東北大学大学院医学系研究科博士課程修了。医学博士。東北大学加齢医学研究所臨床加齢医学研究分野教授。東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターセンター長。早生まれの息子の父。脳科学者としてテレビ・ラジオ出演など多数。著書に『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ』(文響社刊)など。


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(東北大学加齢医学研究所教授、医師 瀧 靖之 構成=内野一郎、柴野 聰 イラストレーション=芦野公平)
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