ワールドカップは、選手のキャリアを一変させる舞台でもある。世界中の視線が集まる1カ月間。
2026年大会でも、閉幕直後に新天地へ旅立った選手が数多く現れた。ここでは『Planet Football』が選出した6人を紹介する。
ヴォジーニャ
移籍:無所属 → コロコロ
2026年ワールドカップで最も愛された“カルトヒーロー”の一人が、カーボヴェルデ代表GKヴォジーニャだった。大会前、彼の世界的な知名度は皆無に等しかった。それが40歳にして初出場国のゴールを守り、一気に時の人となった。
大会終了時、ボジーニャはポルトガル2部シャヴェスとの契約が満了しており、フリーの身。ここへ手を挙げたのが、チリ国内リーグを何度も制している名門コロ・コロだった。
欧州ビッグクラブへの大型移籍という「華やかさ」はないかもしれない。だが、40歳の守護神が世界的な人気を手にし、南米屈指の名門へ渡った。これは紛れもない“W杯ドリーム”である。
ヨハン・マンザンビ
移籍:フライブルク → アストン・ヴィラ
「W杯で評価を爆上げした若手」の最も典型的な例が、スイス代表MFヨハン・マンザンビだろう。わずか20歳のMFは4試合に出場して3得点2アシスト。その若い年齢を感じさせない働きでスイス攻撃陣の中心となり、母国を1954年以来となるベスト8へと導いた。
もっとも、素材としての評価は大会前から高かった。2025-26シーズンのフライブルクでは公式戦で7得点8アシストをマークし、クラブ史上初のヨーロッパリーグ決勝進出に貢献。
そこにW杯での爆発が加わり、市場価値は一気に跳ね上がった。当初はニューカッスル移籍が濃厚と見られていたが、そこへ割って入ったのがアストン・ヴィラであった。
アストン・ヴィラは5200万ポンド(およそ11億円)というクラブ史上最高額を投じて獲得に成功。マンザンビ本人も、UEFAチャンピオンズリーグを戦えるヴィラを選んだ。
フェラン・トーレス
移籍:バルセロナ → PSG
2026年ワールドカップで最も価値あるゴールを決めた選手は誰かといえば、その問いへの答えはフェラン・トーレスだろう。アルゼンチンとの決勝。激闘を制する決勝点を叩き込み、スペインを世界王者へ導いたのがこのアタッカーだった。
そして大会終了から約1カ月後、トーレスはバルセロナを離れる決断を下す。行き先はパリ・サンジェルマン。移籍金は5000万ユーロ(およそ93億円)、契約は2031年までとなり、背番号9を与えられた。
移籍を動かしたのは本人の強い希望だったとされる。
ジェド・スペンス
移籍:トッテナム → インテル
クラブではなく代表で評価を引き上げた。トッテナムでは長く定位置をつかめず、レンヌ、リーズ、ジェノアへの期限付き移籍も経験した。プレミアリーグ屈指のサイドバックという扱いを受けていたわけではない。
ところが昨シーズンと2026年ワールドカップで評価は一転、イングランド代表で重要な役割を担い、チームの3位進出に貢献する。スピード、対人守備、左右両サイドをこなす万能性。国際舞台での証明が、市場での評価を一変させた。
そこで動いたのはインテルだった。8月15日に完全移籍が正式発表され、2031年までの長期契約を締結。移籍金は3000万ユーロ(およそ56億円)+200万ユーロ(3億7000万円)のボーナスと報じられている。
ヤン・ディオマンデ
移籍:RBライプツィヒ → レアル・マドリー
今夏最大級のディールとなったのが、コートジボワール代表FWヤン・ディオマンデの移籍だ。19歳のウインガーにレアル・マドリーが支払った基本移籍金は1億2500万ユーロ(およそ232億円)。
ただし、ディオマンデはW杯だけで評価を跳ね上げたわけではない。昨季RBライプツィヒで大ブレイクし、公式戦36試合13得点10アシスト。その時点でリヴァプールやPSGといった巨大クラブの視線を集めていた。
W杯での数字は4試合1アシストと決して圧倒的ではない。それでも19歳で世界最高峰の舞台を経験したことが、価値をさらに押し上げた。
ロドリ
(C)Getty Images
移籍:マンチェスター・シティ → バルセロナ
彼の移籍金は6500万ポンド(およそ140億円)、2030年までの4年契約と報じられている。この移籍を後押しした最大の要因の一つが、2026年ワールドカップでの働きだ。ロドリはスペイン代表のキャプテンとしてチームを世界一へ導き、大会最優秀選手にも選ばれた。2024年にはバロンドールを受賞。ピーク時には世界最高の守備的MFと評されてきた男である。
シティでは7年間で298試合に出場し、4度のプレミアリーグ制覇やチャンピオンズリーグ優勝など14の主要タイトルを獲得。2022-23シーズンの三冠では、チャンピオンズリーグ決勝で決勝点まで奪っている。
一方で近年は膝の大怪我に加え、ハムストリングや背中の問題にも苦しんだ。契約は2027年までだったが、本人が新契約を拒否。一時はレアル・マドリー行きが有力視されたものの、最終的に選んだのはハンジ・フリック率いるバルセロナだった。プレミアリーグでほぼすべてを勝ち取り、母国を世界王者へ導いた男。今度はバルセロナの心臓として、新たな挑戦が始まる。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。
筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

![ワールドサッカーダイジェスト 2024年 9/19 号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61iNZutK1hL._SL500_.jpg)




![[ミズノ] フットサルシューズ モナルシーダ NEO SALA CLUB IN ホワイト/レッド 26.5 cm 3E](https://m.media-amazon.com/images/I/51KyBx5v2JL._SL500_.jpg)

![[ミズノ] フットサルシューズ モレリア TF ブラック/ホワイト 26.5 cm 2E](https://m.media-amazon.com/images/I/41P+itybOvL._SL500_.jpg)


