千葉市の幕張メッセで17日に開幕した「東京ゲームショウ2026(TGS2026)」は、多くのゲームファンが詰め掛け、会場は朝から熱気に包まれている。30周年を迎えた今回のTGSでは、最新ゲームだけでなく、ゲーム体験を支える周辺機器にも注目が集まっている。
そんな中、ゲーミングモニターブランド「KEY TO COMBAT(KTC)」のブースにも来場者が訪れ、最新モデルを実際に体験している。今回の展示で目を引くのは、1000ヘルツ(Hz)の超高速表示、MiniLED、OLED、5K解像度など、異なる特徴を持つモニターがそろっていること。一般販売モデルに加え、まだ市場に投入されていない新製品も展示されている。
■1000HzからOLEDまで、最新モニターがずらり
中でもひときわ目を引くのが、「圧倒的スピードでFPSを制する」とPRするフラッグシップモデルの「27M2 Pro」だ。Fast IPSパネルを搭載し、1000Hz(1280×720時)という驚異的な駆動を実現。2K QHD(2560×1440)時でも540Hz(OC)駆動し、美しい映像表現を両立させている。
一方、映像の美しさとゲーム性能を重視するのが、MiniLEDを採用した「M25T8」「M27P6S」などだ。高いリフレッシュレートに加え、細かなバックライト制御による明暗表現を特徴としている。
「M27P3」は、5KとQHD・300Hzのデュアルモードに対応。高精細な映像を楽しむ用途と、高速表示が求められるゲームを1台で使い分けられる。
さらに、OLEDを採用した「G32P5」も展示された。UHD解像度と240Hz駆動に対応し、OLEDならではのコントラスト表現と滑らかな映像表示を組み合わせている。
このほか、タッチ操作や持ち運びを意識した「MEGAPAD」シリーズも登場した。ゲームだけでなく、仕事や映像視聴など幅広い用途を意識した製品となっている。
■性能だけでなく、デザインにも工夫
KTCが力を入れているのは、スペックだけではない。モニター本体についても、狭額縁のすっきりとしたデザインやスタンドの形状、素材の質感などに工夫を凝らしている。デスクに設置した際の見た目や使いやすさまで考えた製品作りが特徴だ。
中国市場でも製品展開を進めており、性能だけでなくデザイン性も含めたゲーミングモニターとして評価を受けている。
■「速さ」と「美しさ」、モニター選びも変化
今回のラインアップからは、ゲーミングモニターに求められる性能が多様化していることが分かる。1000Hzで「速さ」を追求するモデルがある一方、MiniLEDやOLEDで「美しさ」を重視するモデル、5Kと300Hzを切り替えられるモデル、さらにタッチ操作やモバイル利用を意識したモデルまで登場している。
ゲーム用モニターといえば、かつては高いリフレッシュレートが大きな注目点だった。しかし現在では、速さ、解像度、コントラスト、デザイン、使い勝手など、さまざまな要素がゲーム体験を左右するようになっている。
TGS2026のKTCブースでは、こうした最新モデルを実際のゲーム画面で体験できる。数字だけでは分かりにくい表示の違いを確かめられるのも、展示会ならではの魅力だ。
■KTCとは
KTCは、中国のディスプレーメーカー、深セン市康冠科技を母体とするゲーミングモニターブランド。同社は1995年創業で、2022年に深セン証券取引所に上場した。ゲーミングモニターのほか、オフィス向けディスプレーやスマートディスプレーなども手がけており、ディスプレー分野で培った技術・製造基盤を背景に、海外市場へ事業を広げている。
なお、TGS2026の会場ではSNSフォローやクイズなどの来場者向け企画も実施されている。期間限定のオンラインストア向け企画も用意されているが、今回の展示で興味深いのは、「ゲームを見るための画面」がどこまで速く、そして美しく進化しているのかという点だ。
ゲームそのものだけでなく、モニターにも目を向けてみると、TGS2026の新たな一面が見えてきそうだ。(取材/RR)











