30日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比50.96ポイント(0.20%)高の25858.88ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が21.19ポイント(0.25%)高の8644.71ポイントと4日続伸した。ハンセン指数は6月2日以来、約2カ月ぶりの高値水準を回復している。
売買代金は3048億9430万香港ドル(約6兆3631億円)にやや縮小した(29日は3122億3330万香港ドル)。
 中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。中国では本日、下半期の経済政策方針や金融政策の方向などを決定する中国共産党中央政治局の月例会議が開催された。財政、金融政策によって内需拡大を促進する方針を打ち出している。
 ただ、上値は限定的。米半導体株安が逆風だ。人工知能(AI)を巡る巨額投資の警戒感や、半導体メモリーの生産過剰が警戒される中、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5.3%安と5日続落している。約3カ月ぶりの安値を付けた。外部環境の不透明感も重し。米イランの攻撃応酬を手がかりに昨夜の原油相場は急反発し、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて米長期金利が上昇している。指数は安く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民営教育サービス事業者の新東方教育科技集団(9901/HK)が18.8%高、宅配サービスの京東物流(JDロジスティクス:2618/HK)が3.6%高、海上石油・天然ガス大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.9%高と上げが目立った。
新東方教育科技集団については、四半期決算の776%増益が材料視されている。
 セクター別では、中国の銀行・保険が高い。中国農業銀行(1288/HK)が3.0%、中国工商銀行(1398/HK)が2.1%、招商銀行(3968/HK)が1.6%、中国人民保険集団(1339/HK)が2.2%、中国人寿保険(2628/HK)が2.0%ずつ上昇した。
 消費セクターも物色される。自動車ディーラーの中升集団HD(881/HK)が7.8%高、3Dプリンターの深セン市創想三維科技(3388/HK)が6.9%高、養豚事業の牧原食品(2714/HK)が4.2%高、アヒル肉加工の周黒鴨国際HD(1458/HK)が3.2%高、酒造の青島ビール(168/HK)が3.1%高、ゴールドジュエリーの老鋪黄金(6181/HK)が2.6%高で引けた。
 半面、半導体セクターは安い。上海天数智芯半導体(9903/HK)が14.7%、華虹宏力半導体(1347/HK)が8.3%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.7%、蘇州納芯微電子(2676/HK)が4.9%ずつ下落した。ハンセン科技(テック)指数は1.3%逆行安している。
 携帯端末やスマート製品の関連銘柄も急落。携帯端末OEMメーカー大手の富智康集団(2038/HK)が12.5%安、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.5%安、スマートフォンODM大手の上海龍旗科技(9611/HK)が5.0%安、スマートフォン部品メーカーの丘タイ科技(1478/HK)が4.4%安と値を下げた。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.62%安の3804.69ポイントで取引を終了した。
ハイテクが安い。素材、医薬、軍需産業、インフラ建設なども売られた。半面、消費は高い。エネルギー、自動車、運輸、金融、不動産も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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