2026年8月3日、中国メディア・観察者網は、2025年の世界の原子力発電量が過去最高を記録する一方、増加分が中国に集中していることを報じた。
記事は、米誌フォーブスの報道として、25年の世界全体の原子力発電量が前年比1%増(約30テラワット時〈TWh〉増)の2845TWhに達し、過去最高を記録したと紹介。
また、世界最大の原子力発電大国である米国と、それを急追する中国のデータを対比させ、25年における米国の原子力発電量が826TWh(世界シェア29%)でこの10年はほぼ横ばいであるのに対し、2位の中国は485TWh(同17%)に達し、年平均約11%のペースで成長していると説明。現在のペースが維持された場合、約5年以内に中国が米国を追い抜いて世界最大の原子力発電国になるとの予測を紹介した。
さらに、フランスの25年の原子力発電量が390TWhと15年の水準を下回り、日本も94TWhと福島第一原発事故前(2010年、約292TWh)の3分の1以下に低下したことを指摘。この10年で欧州や北米、経済協力開発機構(OECD)加盟国で発電量が減少した一方で、アジア太平洋や非OECD諸国では増加しており、原子力発電の成長軸が先進国から新興国へとシフトしている状況が浮き彫りになったことを伝えている。
記事は、中国国家エネルギー局のデータとして、中国本土における原子力発電の総規模が120基・1億3500万キロワット(kW)に達し、このうち稼働中が62基(6614万kW)、建設・認可済が58基(6951万kW)となっていることを紹介。稼働中の容量を超える規模が建設・準備中であり、中国が今後も世界の原子力発電の勢力図を塗り替え続ける見通しであるとの見方を示した。(編集・翻訳/川尻)











