5日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比28.28ポイント(0.11%)高の25881.20ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が21.28ポイント(0.25%)高の8595.54ポイントと反発した。売買代金は1429億6930万香港ドルとなっている(4日前場は1351億5900万香港ドル)。

 外部環境の改善が相場を支える流れ。中東不安の後退で、米国では原油安や長期金利低下、株高が進んでいる。米イラン情勢を巡っては、ベッセント米財務長官が米テレビに4日出演し、ホルムズ海峡の解放に向けたイランとの合意は早ければきょう(4日)、もしくはあすにも成立する可能性があると発言した。
 ただ、上値は限定的。中国の景気不安が続いている。取引時間中に公表された民間集計による7月の中国サービス業PMIは50.4と、市場予想(53.7)以上に、前月実績(54.1)から低下した。これまでに官民が公表した7月の中国製造業PMIに関しても、そろって予想を下回っている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が7.1%高、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が6.6%高、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が5.6%高と上げが目立った。創科実業は決算内容が好感されている。同社が公表した中間決算は、純利益が前年同期比17.5%増の7億3840万米ドル(約1164億円)に拡大し、過去最大を更新した。増配方針も示している。
 セクター別では、人工知能(AI)技術・半導体が高い。
ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が11.3%、滴普科技(1384/HK)が12.2%、北京智譜華章科技(2513/HK)が7.5%、愛芯元智半導体(600/HK)が15.2%、上海壁仞科技(6082/HK)が10.7%、兆易創新科技集団(3986/HK)が8.2%ずつ上昇した。ミニマックスと北京智譜華章については、21日の取引終了後に発表されるハンセン指数構成銘柄の定期見直しで、新規採用の候補に挙がったことも材料視されている。
 非鉄・産金セクターも急伸。洛陽モリブデンのほか、新疆新キン鉱業(3833/HK)が6.5%高、江西銅業(358/HK)が5.5%高、霊宝黄金(3330/HK)が9.1%高、招金鉱業(1818/HK)が7.4%高で引けた。
 半面、中国の銀行セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が1.4%安、中国農業銀行(1288/HK)が1.3%安、中国工商銀行(1398/HK)と中国建設銀行(939/HK)がそろって1.2%安と続落した。
 他の個別株動向では、中国光通信部品大手の中際旭創(3308/HK)が5.2%安。「米トランプ政権が中国製光学部品の輸入を禁止する措置を策定しているもよう」などと報じられたことがネガティブ材料だ。報道によると、米当局は光トランシーバー(電気信号と光信号の変換)の先端製品について、中国製品の輸入を禁止する措置を検討している。正式に策定されれば、同製品で世界シェア約27%を握る中際旭創にとっては大きな痛手だ。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.34%高の3873.56ポイントで前場取引を終了した。
ハイテクが高い。素材、医薬、不動産、自動車、インフラ関連、保険・証券なども買われた。半面、エネルギーは安い。銀行、消費、公益も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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