航空機での非常脱出時の対応のお願いの1つに「手荷物の持ち出し禁止」がある。とはいえ、いざそうなったら荷物棚から「ちょっとだけ」大切なものを取り出しポケットに入れることくらいは…と思ってしまうが「絶対にしてはいけない」と、この度の熊本地震で痛感した。


▼地震発生後、商業施設に戻り爆発により命を落とすという痛ましい事故が起きた。その後、テナント側から爆発直前に戻るように指示したことが明らかになった。「可能であれば売上金を金庫に入れてくれないか」と指示したとし「ちょっとだけ」の気持ちが浮き彫りになった。

▼非常時は、自分の考えや思いを完全に捨て去り思考停止で航空機であれば客室乗務員の指示に、商業施設であれば監督者の指示に従うくらいでいいと思う。ただし、残された人を助けるといった行動はこの限りではない。

▼「非常時はその瞬間から仕事を忘れ命を守る行動に移りなさい」といった具合に経営層・従業員ともに命が最上位にあることを徹底して意識する必要がある。それには冒頭の機内アナウンスよろしく耳にタコができるくらいの繰り返しの啓発が肝要。*8月10日付一部改訂

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