広島は7月30日に大迫が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のために宮崎でキャンプをしていたチームを離脱したことを発表。
栗原強化部長は、「まず海外のクラブから話をいただき、彼の夢でもある海外でのプレーに向けて話を進めて、なんとか実現させたかったですけど、最終的に話がまとまらず、合意に至りませんでした」と説明した。
移籍は大迫がチームを離脱した夜に白紙となったようで、栗原強化部長はその後の5日間については「いろんなことを含めて検討して、もちろん敬介の希望も聞きながら、彼が一番いい状況を作ってあげたいという思いで話をしていました」と明かし、話し合いの結果、「彼がまたチームに再合流することを決断してくれたので、今日から合流しています」と話した。
ベルギーの現地報道では、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のユニオン・サン・ジロワーズが移籍先と見られていた。同クラブでは、昨季まで正守護神を務めていたオランダ代表GKキエル・スヘルペンがプレミアリーグのイプスウィッチに完全移籍。その後釜として大迫の獲得に動いていたようだが、同クラブは8月1日にRCランスからブルキナファソ代表GKエルヴェ・クアク・コフィの期限付き移籍加入を発表していた。
夢の海外移籍が目前で破談となったが、それでも大迫は気丈に振る舞っていたようだ。栗原強化部長は「一番つらい思いをしたのは敬介だと思います」と話し、大迫の様子を明かした。
「いろんな思いや葛藤があったと思いますが、誰のせいにするわけでもなく、今の状況を真摯に受け止めて、非常に前向きに物事を捉えていました。ここに戻る決断も簡単なことではないと思います。今まで上げてきたコンディションを落としたくない思いもあったと思いますし、昨日、一昨日と彼は自分で練習をしていました。いろんな見られ方があったと思いますけど、プロ意識が高い選手なので本当に強い気持ちで、もう一回チームに戻って広島の選手として貢献したいという思いを伝えてくれました」
チームを一度離れた守護神が復帰したのは、新シーズン開幕の3日前。
取材・文=湊昂大
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