◆Tモバイルホームランダービー(13日、ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 MLBオールスター前日恒例のホームランダービー(本塁打競争)が13日(日本時間14日)、フィリーズの本拠地・シチズンズバンクパーク(フィラデルフィア)で行われ、カージナルスのジョーダン・ウォーカー外野手(24)が優勝した。決勝では昨季の本塁打王で今季両リーグ最多32本塁打を放っている本拠地フィリーズのカイル・シュワバー外野手(33)を破った。

先攻のシュワバーが11本塁打で球場を沸かせて、ブーイングを浴びせられての打席だったが、吹き飛ばした。最後は6スイング連続弾で逆転した。ホワイトソックス・村上宗隆内野手(26)は第1ラウンドで敗退した。

 決勝は大逆転で制した。先攻のシュワバーは11本塁打。15スイングとなった準決勝以降ではその時点で最多だった。さらにフィリーズの本拠地とあってウォーカーには大きなブーイングも浴びせられた。12スイング終了時点で6本と追い詰められたが、最終球を本塁打にすると打ち続けられるボーナスも含めて13スイング目から6本連続でアーチを描いて優勝。フィリーズファンはガックリし、ウォーカーはカージナルスOBのプホルス氏と抱き合った。

 ウォーカーはカージナルスの選手として初のホームランダービー制覇。20年のドラフト1巡目(全体21位)でカージナルス入りすると、23年にメジャーデビューしていきなり16本塁打を放った。だが、24、25年は2年間で11本塁打止まり。

今季一気にブレークして前半戦93試合の出場ですでに自己最多となる22本塁打を放ち、両リーグ最多の74打点をマークした。準決勝終了後にはNHK BSのインタビューで「決勝ではリラックスすることが鍵になる。とにかくベストを尽くして頑張ります」と話して意気込んでいた。

 20スイングでの本塁打数を競った第1ラウンド。最初に登場したコントレラス(レッドソックス)は、弟のウィリアム・コントレラス(ブルワーズ)も見つめる中で6連発など最長飛距離490フィート(約149メートル)で13本塁打。結果的に第1ラウンド最多本塁打で、飛距離も最長だった。

 2番目に登場したウォーカー(カージナルス)も最長470フィート(約143メートル)の13本で続いて準決勝進出を決めた。3番のカグリオン(ロイヤルズ)は8本で敗退。4番目に登場した村上は、山本(ドジャース)らも見つめる中、9本の柵越えでこの時点でで3位。最後の1球で打ち損じると「うわあああ」と声を上げた。最長飛距離は466フィート(約142メートル)だった。

 直後にNHK BSの中継でインタビューに応じた村上は「めちゃくちゃ緊張しました。

体力的には大丈夫だなと思ったけど疲れました。最下位じゃないだけまだいいかなと。(最後の20球目は)ボールの色も変わってすごい緊張しました」と振り返っていた。

 5番目に登場したライス(ヤンキース)は8本で敗退が決定。6番目の昨季準優勝カミネロ(レイズ)は最長487フィート(約148メートル)で12本塁打を放つと、7番目のシュワバー(フィリーズ)は本拠地のファンが総立ちになって大声援を送る中で10本のアーチを描いて村上を抜いた。最後のハーパー(フィリーズ)は8本に終わって敗退が決まった。村上は敗退直後も中継内でインタビューに応じ「9本じゃ無理だと思っていました。最後のボーナスで稼ぎたかったけど無理でした。楽しかったです。(また)チャンスがあれば頑張ります」と振り返った。

 15スイングで争う準決勝は第1ラウンド2位のウォーカーと3位のカミネロ、1位のコントレラスと4位のシュワバーが対戦。第1試合では先攻のカミネロが5本だったが、ウォーカーが7スイングを残して6本を放って決勝進出を決めた。

第2試合では本拠地のファンがシュワバーには大歓声、対戦相手のコントレラスに大ブーイングを浴びせる中で先攻のシュワバーが9―8で制した。

 ◆ジョーダン・ウォーカー(Jordan Walker)2002年5月22日、ジョージア州ストーンマウンテン生まれ。24歳。ディケーター高から20年ドラフト1巡目(全体21位)でカージナルス入り。23年にメジャーデビュー。メジャー4年で通算49本塁打。右投右打。198センチ、113キロ。背番号18。今季年俸は79万9400ドル(約1億3000万円)

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