バレーボール▽男子ネーションズリーグ(NL) 1次リーグ第3週大阪大会 日本 3―2 イタリア(15日、Asueアリーナ大阪)

 1次リーグ大阪大会が開幕し、今大会首位の日本は昨年の世界選手権2連覇中のイタリアを3―2の死闘の末に破った。24年パリ五輪準々決勝(2●3)で敗れた雪辱を果たし、通算9戦全勝の一番乗りで開催国と上位7チームによる決勝大会(29日開幕、中国・寧波)に進出を決めた。

2―2の最終セットのマッチポイントで、エース格の高橋藍(ルブリン)がスパイクを決めて決着。両チーム最多26得点でけん引した。16日はカナダと対戦。決勝大会では2大会ぶりのメダルを狙う。

 イタリアに追いつかれ、臨んだ2―2の最終セット(S)。日本がマッチポイントを握ると、最後はトスを託された藍が、レフトからスパイクをたたき込んだ。超満員7118人のホームの大歓声に向かって両手を広げて絶叫。「まず勝てたことがうれしい」と声を弾ませた。パリ五輪では1点を取り切れず敗戦。日本のリーグで2季、こだわった1点を決めきり「自分が決めきってこの試合を終わらせるマインドで。託してもらえて、最後決めきったことは自分の成長につながっていく」と胸を張った。

 その一方でパリ五輪の雪辱を果たす格上のイタリア撃破も、試合後は終始冷静だった。

28年ロサンゼルス五輪に向け、強豪国と対戦する「経験値」は成長につながる1つの糧だが、西田有志(大阪B)が「ネーションズリーグと五輪は全く別もの」と言うように、ここで勝ったからと言って五輪で勝てるわけではない。メディアの熱はよそに取材エリアでの選手は淡々としていた。

 藍は2―1で臨んだ第4セット(S)を冷静に振り返った。第3Sまでに得点源となり、イタリアは3枚のブロックで潰しに来た。自身の状態も「疲れも出て、打点が下がっているのもあった」。相手に対する攻撃の選択、自身の打ち方を「リプレイが出るのでうまくモニターを使いながら冷静に確認した」と徐々に修正。試合終盤の体の状態とイタリアのマークに対しての感覚を調整しながら第4S終盤に2連続でスパイクを決めると、第5Sにつなげた。

 一方で、「反省すべき点は多い」と振り返った。第4S後半は厳しい体勢から打ったスパイクだったが、コート奥に外れるシーンで悔しさをあらわに。「落としているセットはやっぱり自分たちもミスが出た。そこはもっと詰めていきたい。また、(個人では)イタリアのブロックに対してもっといい動きができたんじゃないか」と納得していなかった。

 決勝大会進出を一番乗りで決めたが、慢心はない。16日午後7時20分からカナダ戦が控えるなどホームであと3戦を残す。決勝大会での2大会ぶりのメダル、そして9月のアジア選手権(福岡)での28年ロサンゼルス五輪の出場権獲得を目指す戦いは続く。格上を破った劇的勝利も1つの経験。藍は成長の歩みを止めない。

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