◆キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス・英G1(日本時間7月25日23時35分発走、アスコット競馬場・芝2390メートル)

 つかみかけた世界一の座を今度こそ。“キングジョージ”に挑戦するマスカレードボール(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎、父ドゥラメンテ)は昨秋のジャパンC・G1でカランダガン(セン5歳、仏・フランシスアンリ・グラファール厩舎、父グレンイーグルス)とのマッチレースの末、頭差の惜敗。

世界NO1ホースに敗れはしたが、レコードの同タイムで3着以下を離した好パフォーマンスだった。社台グループの総裁、吉田照哉氏は「ジャパンカップであわやの勝負をしたしね。カランダガンは強かったけどリベンジしたいのもある」と英国の伝統あるG1に挑むことを決めた。

 20年越しの悲願でもある。06年に同じ勝負服のハーツクライで挑戦するも3着。当時を振り返り、「ハーツクライも惜しかったけど、あの経験を生かして。ハーツの時は一頭だけ別で(現地調整を)やったけど、今回は一緒にできているしね」。天皇賞・春で2着のヴェルテンベルク(牡6歳、栗東・宮本博厩舎、父キタサンブラック)との2頭出しで万全を期している。

 8日に行った国内最終追い切りは美浦・坂路で54秒6―12秒3。「いい追い切りができました。馬の雰囲気はとても良く、香港は5か月ぶりで今回は3か月弱。いい感じで中身も前回よりできています」と手塚久調教師も好感触。

現地に到着後の調整も順調で、1週前追い切りはニューマーケット調教場の坂路でしっかりと負荷をかけることができている。初の海外遠征だった前走の香港G1のクイーンエリザベス2世C(2着)は試行錯誤だったが、経験が確実に生かされている。「香港の時は日曜日に現地に着いて、水曜日まではカイバを食べなかった」と手塚久師は明かしたが、今回はしっかりと食べ、美浦トレセンと変わらない状態で調整が進んでいるという。

 カランダガンだけではなく、愛ダービー馬ベンヴェヌートチェッリーニ(牡3歳、愛国・エイダン・オブライエン厩舎、父フランケル)や昨年の凱旋門賞2着馬ミニーホーク(牝4歳、愛国・エイダン・オブライエン厩舎、父フランケル)などライバルは強力だが、マスカレードボールも国内トップクラスのG1馬。能力全開ならチャンスは十分にある。

(西山 智昭)

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