◆第108回全国高校野球奈良大会▽3回戦 奈良大付9―6智弁学園(20日・さとやくスタジアム)

 プロ注目左腕の最後の夏は、3回戦で幕を閉じた。智弁学園・杉本真滉(まひろ、3年)は「エースとしての仕事ができていなかった。

自分が全て悪い」と敗戦の責任を一身に背負った。7回8安打6失点で140球の熱投は実らなかった。悔しさは胸の奥に押し込め、「仲間がいたからこそ、充実した高校生活だった。感謝したい」と涙をこらえた。

 センバツで準優勝に導いて甲子園を沸かせた姿はなかった。最高気温35度を超える灼熱(しゃくねつ)のマウンドに苦しんだ。序盤から制球が定まらず、4点リードの2回に3安打2四球で同点に追いつかれた。1点リードで迎えた7回にはアクシデントに見舞われた。マウンドに向かう際に左足をつった。「投げます!」と志願して続投も、同点ソロを浴びた。マウンドを譲った太田蓮(2年)が8回に3点を勝ち越され、力尽きた。

 6回には正捕手の主将・角谷哲人(3年)が熱中症の症状で救急搬送され、1年生の殿垣内大祐捕手がマスクをかぶった。

チームの緊急事態も、エースの力で救うことはできなかった。今後の進路について「まだ…。もう一度考え直す」と話すにとどめた。悔しさは次なるステージで晴らすしかない。(福島 凜子)

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