◆JERAセ・リーグ ヤクルト2―4中日(20日・神宮)

 悩めるエースに笑顔が戻った。中日・高橋宏が、1か月半ぶりの先発で8回3安打2失点(自責1)と好投し、4月日のヤクルト戦(バンテリンD)以来、約3か月ぶりの2勝目(6敗)を手にした。

「どうなるか分からなくて、不安だった。今まで働けてなかったので、大声援の中で投げられてよかった」と頬を緩めた。

 序盤から付け入る隙を与えなかった。6回まで内野安打1本だけ。150キロ後半の直球に、スプリットやカーブがさえた。6回を投げ終えて64球。4点リードの7回2死一、二塁から宮本に右翼へ2点二塁打を運ばれた。自身2度目の「マダックス」(100球未満での完封勝利)は逃したが、勝利はつかみ取った。

 5月31日のオリックス戦(京セラD)で4回途中5失点KOを食らった後、2軍調整を続けてきた。復活の兆しを見せたエース右腕に、井上監督は「(2軍にいた)1か月半は無駄じゃなかった」と安堵した。チームは連敗を免れ、借金18。苦しい状況だが、「きょうだけじゃなくて、次の登板でも、いい形が出せるように頑張りたい」と、ここから一つ一つ取り返すしかない。

この日に圧倒した3位・ヤクルトまで7ゲーム差は、不可能な数字ではない。今後のチームの巻き返しに向け、背番号19が帰ってきた。(森下 知玲)

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