◆第108回全国高校野球選手権静岡大会 4回戦 藤枝明誠5-1掛川西(21日・愛鷹)

 24年夏の甲子園出場の掛川西は、ノーシードの藤枝明誠に1―5で敗れ、準々決勝進出を逃した。エース・古岡都暉投手(3年)の父・基紀さんは、1998年夏の甲子園で京都成章のエースとして準優勝し、決勝では横浜・松坂大輔と投げ合った「松坂世代」左腕。

父と同じ甲子園を目指した右腕の最後の夏は4回戦で幕を閉じた。

 立ち上がりから流れをつかめなかった。初回1死満塁、自らの失策で2点を献上すると、続く遊ゴロの間にも三塁走者の生還を許した。3回を3安打5四死球5失点(自責2)で降板。それでも自己最速を4キロ更新する144キロを計測するなど、最後まで全力で腕を振った。「疲れはなく、暑さにも負けていませんでしたが、夏の独特の雰囲気にのまれてしまいました」。甲子園を知る父の背中を追い、エースとしてマウンドを託された最後の夏。思い描いた投球はできなかった。

 それでも、試合後に仲間からかけられた言葉が胸に残った。「古岡で負けたなら仕方がない」。その一言に救われたという。「仲間の大切さを感じました。

高校野球を今までやってきた意味を改めて実感しました」と、3年間を振り返った。大学進学後も野球を続ける予定だ。父が歩んだ道とは違う形になったが、悔しさも仲間との絆も次の舞台へ持っていく。

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