◆JERAセ・リーグ 阪神2x―1DeNA=延長11回=(21日・甲子園

 3球団を渡り歩いた苦労人が、阪神に今季4度目のサヨナラ勝利を呼び込んだ。1―1で迎えた延長11回1死。

元山が左前へ運んだ。犠打で二塁へ進み、2死から高寺の二塁打で生還。2回にも左前打を放った。西武から移籍後初の先発出場で結果を出した27歳は「1死からですけどチャンスをつくれて良かった」と満面の笑みを浮かべた。

 東北福祉大から20年のドラフト4位でヤクルト入団。トレードで移籍した西武では2年間のプレーにとどまり、昨年オフに戦力外通告を受けた。阪神に拾われたのは小技ができ、内野の全ポジションを守れる万能さを持っていたからだ。2学年上の中野とは大学時代に二遊間を組み、2年時には日本一も経験した間柄。この日はうれしいタッグ再結成となり「拓夢さんは大学で出会ってからずっと目標。その人と守れて、すごく幸せ」と感慨に浸った。

 移籍後初のお立ち台では「自己紹介をさせてください!」と突然の宣言。「絶対、僕のことを知らない人もいると思って…」と虎党にもPRした。

球団史上初のセ連覇を目指す藤川監督も「ほかのタイガースの選手に勇気を与えるプレーをしてくれた」と絶賛。大阪出身のバイプレーヤーが、欠かせない戦力になる。(藤田 芽生)

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