◆第108回全国高校野球和歌山大会 ▽準々決勝 熊野10―3近大新宮(22日・紀三井寺公園野球場)

 熊野が昨秋県王者の近大新宮を下し、7年ぶり5度目のベスト4に進出した。

 先発した166センチ、75キロの左腕・杉若寅示(とらじ=2年)は最終回を3者連続空振り三振に仕留め、ド派手なガッツポーズを繰り出した。

9回5安打3失点、12奪三振の力投。「力を全部出し切りました」という杉若に、吉田茂監督は「彼をどこかで休ませてという展開は難しいので、投げてもらいました。彼の“体力”には感謝しています」と感謝を口にした。

 「とりあえず暇さえあれば走っていました」と強靱(きょうじん)な下半身の持ち主。最速142キロの直球とカットボール、チェンジアップで、三振の山を築いた。

 中学では南部リトルシニアに所属し関西代表として台湾遠征にも参加した杉若は、多くの学校から誘いを受けたが、地元の熊野に進学した。主将の山本颯太郎(3年)の存在があった。「お母さん同士が姉妹の、いとこなんです」。自宅は徒歩30秒圏内。「ほとんど兄弟のようでした」。一緒に野球をやりたいと、同じチームを選んだ。

 山本主将は「1番・中堅」で出場。

5打数4安打1打点で1四球を選ぶなど、5度の出塁で全て生還した。杉若は「3年生とちょっとでも長く野球をしたい。2人で甲子園に行きたい」と満面の笑みで答えていた。

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