◆第108回全国高校野球徳島大会▽準々決勝 生光学園6―2池田=延長10回タイブレーク=(23日・むつみスタジアム)

 生光学園が池田とのタイブレークの熱戦を制して、4強入りした。

 延長10回無死一、二塁からのタイブレークで、1番打者の狩野新元(しんげん、3年)に強打を指示。

右前安打で満塁とチャンスを拡げ、連続押し出し四死球や犠打などで大量5点を奪った。

 強攻策を取った沢田泰輔監督は「選手を集めて『新元と心中する。俺の責任で打たす』と言ったらた、みんなうなずいてくれた。(狩野は)不動の1番でチームを引っ張ってくれる存在。期待に応えてくれた」とギャンブル采配を振り返った。

 先発し9回まで4安打1失点のエース左腕・片山凌吾(3年)は勝ち越したその裏、マウンドへ向かったが、左腕をつったため降板。「代わりたくなかったけど、『バックを信じろ』と言われて、降りました」。背番号9の鴻原翔太(3年)に託し、ベンチで見守った。

 初戦の川島戦で118球で完封してから中3日での先発は6回くらいから左ふくらはぎをつるなど、満身創痍もマウンドに上がり続けた。

 スイングが鋭い池田打線対策として、高低差を利用した。高めの直球で意識させ、低めのスライダーで勝負した。2回に連続長打で失点した以外は危なげない投球で、123球の熱投で4安打に抑えた。

 指揮官は「早く代えてあげたかったんですが…。春も片山のおかげで決勝までいけたし、片山のチーム。本当によく頑張ってくれた」とエースの役割を果たした片山に最敬礼した。

 徳島は、全国49代表で唯一、私立校の甲子園出場がない県だ。県内で硬式野球部がある私学は生光学園だけで、甲子園出場は学校の悲願でもある。今春から指揮を執る沢田監督は「あと2つ!」と気合を入れる。エース片山も「何十年間(1980年野球部創部)、生光が行けなかった甲子園に自分たちが行く、という強い気持ちがあります」とキッパリ。決勝まであと2戦。エースはフル回転を誓った。

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