◆第108回全国高校野球選手権岩手大会 ▽準決勝 花巻東9―0一関学院=7回コールド=(23日・きたぎんボールパーク)

 岩手初となる夏4連覇を目指す花巻東が一関学院との準決勝をコールドで制し、決勝進出を決めた。先発の赤間史弥(3年)が7回3安打完封。

打線は12安打9得点と、投打に強さを見せつけた。

 勝利を決定づける一発だ。5点リードの5回無死一塁。二刀流として注目される5番・萬谷堅心(3年)が2―1から内角直球を振り抜くと、打球はぐんぐん伸びて右翼スタンドの芝に弾んだ。「いつもよりボールが伸びていたので入るんじゃないかと思いました」。自身高校初本塁打は、コールド勝ちをたぐり寄せる会心の2ランとなった。

 萬谷はこの試合まで無安打。それでも「最後の大会でやるしかないと思うので、過去の結果というよりその試合で結果を出せば良いと思っていた」と、気持ちは前を向いていた。初回の第1打席で2点中前適時打を放ち、この夏初めてのHランプをともすと、勢いそのまま3回の第2打席でも右前適時打を放った。この試合4打数3安打5打点1本塁打の活躍。過去に固執せず強気に挑んだ姿勢が結果を生んだ。

 決勝は25日に予定されており、盛岡大付と一関一の勝者と頂点を争う。

「背番号1」を背負い挑む最後の夏。萬谷は「甲子園は本当に大きな舞台で、投げていて本当に楽しい。もう一度戻りたい場所」と聖地に想いを寄せた。

 ◆萬谷 堅心(まんや・けんしん)2009年1月28日、岩手・盛岡市出身。17歳。4歳から兄・大輝さんの影響で野球を始める。小学校は山岸タイガースでプレー。中学校は盛岡北リトルシニアに所属。花巻東では1年秋に公式戦初出場初安打。178センチ、75キロ。左投左打。

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