◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 入社して5年目。野球の現場に出続けていると、移り行く景色や匂いよりもキャンプ、開幕戦、球宴、日本シリーズと続く球界の節目で季節を思い出し、選手の姿を見て実感する。

「夏本番」。灼熱(しゃくねつ)のジャイアンツ球場では、選手が汗をびっしょりかきながら練習に励んでいる。

 YouTube「報知プロ野球チャンネル」で、私は「ファーム報知」という企画を担当している。2軍、3軍で鍛錬を積んでいる選手を取り上げ、迫る。人それぞれ、考えもそれぞれ。自分を見つめ直す機会にもなる。

 育成4年目の田村朋輝投手を取材した際、野球に対する向き合い方が変わったという話を聞いた。昨冬に派遣されたウィンターリーグで「日本人ってネガティブに考えちゃうよね。良くても悪いところを見つけて直そうとする」と指摘され、完璧でいようとする姿に気付かされたという。

 私も褒められたことより、できない部分を探すことが多い。仕事で評価されても「まだできることがあったんじゃないか」と落ち込むことも少なくない。だが田村の言葉で、反省し過ぎると気持ちが消耗してネガティブに考えてしまう、ということに気付いた。

前向きに生きていくため、課題に向き合うことは大事だが、長所を大切にすることを忘れないようにしたい。

 自分のいいところを見つけて、大切に育てていってほしいと願う。選手の長所を届けていくことができたら、幸せだ。(デジタル担当・内藤 菜月)

 ◆内藤 菜月(ないとう・なつき)2022年入社。プロ野球を担当し、25年から動画制作に携わる。

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