◆プロボクシング ▽52キロ契約6回戦 〇中山聖也(6回TKO)ナッタポン・ジャンケーウ●(8月19日、東京・後楽園ホール)

 アマチュアボクシング7冠の中山聖也(19)=大橋=がプロデビュー戦に臨み、元WBAアジア・スーパーフライ級王者ナッタポン・ジャンケーウ(30)=タイ=を6回52秒TKOで下した。リング上では「ジムのみんなで世界チャンピオンを目指して頑張りたい。

これからもっと強くなって、必ず大橋ジムの偉大な先輩のようなプロボクサーになりたい」とさらなる飛躍を誓った。

 サウスポーの中山は、力強い右リードジャブ、左ストレート、左ボディーで元WBAアジア王者を圧倒。3回に左ストレートで最初のダウンを奪うと、5回にも左でダウンを追加。6回、強烈な左ショートからの連打で試合を決めた。

 最終回でのKO勝利に「焦った。3回ぐらいから『やべぇぞ』と思っていた。ホッとしている」と安堵(あんど)の表情。ただ、ほぼ被弾することもなく完全に試合を支配して最後に仕留めた内容には「倒すのが遅くなった以外は、パーフェクトに近いボクシングだった。自分的には半分満足」と合格点を与えた。リングサイドで見守っていた同門の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)からも「上出来。めっちゃ良かったよ」と褒められたという。

 兄でアマ2023年全日本選手権ライト級王者の中山颯太(22)=帝拳=も、10月3日に後楽園ホールでプロデビュー戦に臨む。

この日は「中山三兄弟」の長男・颯太(帝拳)、次男・鉱一(駒大3年)も応援に駆けつけた。ただ三男の聖也は、プロデビュー戦に臨む兄には「(勝利の)バトンはあっちが勝手に受け取ってくれれば。『託した』みたいなことは言わないです」。言葉にせずとも、結果でエールを送った。

 中山は東福岡高時代、全国総体(インターハイ)で3連覇。23、24年の選抜、23年アジアユース、25年国スポでも優勝するなどアマ7冠を獲得。アマ戦績は57勝(30RSC)1敗を誇る。28年ロサンゼルス五輪に51キロ級で出場することを目指していたが、同五輪の最軽量級が55キロ級に変更となり「それならプロの世界チャンピオンを目指そう」と今年3月に駒大を1年で中退。大橋秀行会長(61)に電話をかけ、大橋ジム入門を直談判。6月の同ジム主催興行内でB級(6回戦)プロテストに合格した。

 ◆中山 聖也(なかやま・せいや)2006年11月7日、福岡市東区生まれ。19歳。

6歳から兄2人と「スタービーアマチュアボクシングスクール」でボクシングを始める。22~24年総体、23、24年選抜、23年アジアユース、25年国スポでも優勝するなど、東福岡高、駒大でアマ7冠。アマチュア戦績は57勝(30RSC)1敗。身長171センチのサウスポー。4人きょうだいの三男(兄2人と妹1人)。趣味は買い物。

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