◇プロボクシング▽バンタム級4回戦 〇山田定幸(2回TKO)●出井敦士(22日・神戸市立中央体育館)

 引きこもりを乗り越えたボクサー・山田定幸(31)=ウォズ=が約4年ぶりに白星を挙げた。出井敦士(20)=MR=とのバンタム級4回戦で、初回に被弾も愚直に前進。

2回、コーナーに追い詰め連打し、TKOした。22年7月以来のプロ2勝目に大喜びすることはなく「勝ててホッとした」と安どした。

 デビュー6連敗後に初勝利。その後2連敗し、23年4月の試合を最後にリングから遠ざかっていた。だが、ウォズジムのトレーナーとして働き、若手ボクサーを見るうちに「また、やりたくなった」。3年4か月ぶりのリングで、この日が3戦目(1勝2敗)の出井に一日の長を見せつけた。

 小4から中3まで、ほぼ不登校だった。その間、ボクシング漫画「はじめの一歩」を読み、競技に興味を持ったが「すぐに一歩踏み出せなかった」。だが、通信制高校3年時に始めたジム通いが人生を変えた。

 節目の10戦目を飾り、通算2勝(2KO)8敗。「ボクシングの魅力? さんざん殴り合った後、仲良くなれるところかな。僕は決して強くない。

一つ一つ勝っていければいい」。多くの関係者から快勝を称賛され、山田は照れくさそうに笑った。(田村 龍一)

 ◆山田 定幸(やまだ・さだゆき)1995年2月21日、京都市上京区生まれ。31歳。高3からウォズジムでボクシングを始める。2016年8月、プロデビュー。19、23年度に西日本新人王戦出場も、ともに初戦敗退。身長161センチの右ボクサーファイター。

編集部おすすめ