◆キーンランドC追い切り(19日・札幌競馬場

 サマースプリントシリーズ第5戦、第21回キーンランドC・G3(23日、札幌=1着馬にスプリンターズSの優先出走権)の追い切りが19日、札幌と函館の両競馬場などで行われた。連覇を狙うパンジャタワーの昨年からの成長を現地で坂本記者が「見た」。

 似て非なる成長した姿にほれぼれした。2年連続でキーンランドCに挑むパンジャタワーの追い切りをチェックして、昨年は悩みに悩んだ末に対抗評価としたが、今年は完全に迷いが消えた。札幌・芝コースで5ハロン62秒5―11秒1の猛時計を馬なりで楽々とマーク。五十嵐助手が「(橋口)調教師のオーダー通りに、時計も動きもイメージ通りです」と、サラッと言い切ったところにも驚かされた。

 昨年の最終追い切りも同じ札幌の芝コースで5ハロン61秒5―11秒5の好時計を出していたが、先行した馬のペースが想定以上に速く、エンジンの違いで何とか併入に持ち込めた印象だった。同助手は「去年はG1を勝っていましたが、まだ気持ちに若いところがあって古馬に先導してもらいました。今年は前進気勢が強くなって、自分から張り切って行くようになっているので、逆にリズム良く走らせることをテーマに単走で」と狙いを説明。同じ迫力満点の好タイムでも、中身の濃さの違いは明らかだ。

 昨夏は4角7番手から上がり最速33秒9で豪快に外から差し切り、力を要する洋芝を全く問題にしなかった。それは追い切りの動きからも見て取れて、五十嵐助手が「これだけ楽々と時計が出るので、得意と言うか、全然苦にしませんね」と言うのもうなずける。

 肉体面の成長については、普段の歩きからバランスが格段に良くなっているという。「さらに筋肉はついていますが、その柔らかさは失われていません」と同助手。

目標のスプリンターズS(9月27日、中山)を先に見据えて、準備万端で臨む始動戦。連覇に向けて死角が見当たらない。

(坂本 達洋)

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