◆プロボクシング ▽ウエルター級(66・6キロ以下)8回戦 〇田中空(1回TKO)レイモンド・ヤノング●(8月19日、東京・後楽園ホール)

 前東洋太平洋ウエルター級王者・田中空(25)=大橋=が、レイモンド・ヤノング(32)=フィリピン=に1回1分31秒TKO勝ち。5月2日に東京ドームで佐々木尽(八王子中屋)に1―2判定で敗れて王座陥落して以来の再起戦を、圧巻のKO勝利で飾った。

 戦績は田中が6勝(6KO)1敗、ヤノングが18勝(12KO)12敗1分け。

 田中は左右アッパーからの左ボディーでダウンを奪取。ここまで30戦のキャリアを誇るベテラン、ヤノングは一度は立ち上がったものの、ダメージの深さを考慮してレフェリーが試合をストップした。

 佐々木戦から3か月。田中は「ひとまずホッとしている。(佐々木戦は)めちゃくちゃ悔しくて、でもあの経験が自分にとってプラスになった。もっと強くならないとなと思った」と話すと、フィニッシュを「チャンスがあれば行こうと思っていた。いつも通り行きました」と振り返った。この日は91秒で仕留めたものの「もうちょいこれから長いラウンドになってきたら、いろいろ出せるように練習していきたい」と今後を見据えた。

 現東洋太平洋同級王者の佐々木は、9月21日にWBOアジアパシフィック&日本同級王者セムジュ・デビッド(33)=中日=と地域3冠を懸けて激突する。大橋ジムの大橋秀行会長(61)は、田中と佐々木がともに勝利した場合は、3本のベルトを懸けて「再戦する予定です」と話している。

 この日の会場には佐々木も訪れ、田中のKOに拍手を送っていた。

田中はリング上から、佐々木に「もっと強くなりますんで、またお願いします」とペコリと頭を下げた。再びウエルター級国内頂上決戦の実現へ。まずは田中が、KO勝利で雪辱戦への道を切り開いた。

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