◆バドミントン 世界選手権 最終日(23日、インド・ニューデリー)

 女子シングルス決勝が行われ、世界ランキング2位で前回覇者の山口茜(再春館製薬所)が、同ランク1位で24年パリ五輪金の安洗塋(韓国)に0―2のストレートで敗れ、連覇を逃した。

 ここまで4戦すべてストレートで勝ち上がった昨年の覇者は、最強ライバルと対戦。

第1ゲーム(G)序盤から一進一退の攻防。中盤から攻守にうまさを見せる相手が、徐々に引き離しにかかるものの、持ち前の粘り腰で対抗し、食らいつく。それでも、先に17―20とマッチポイントを握られると、そのまま17―21でこのゲームを落とした。

 第2Gはスタートから3連続ポイント。リードを保ちながらゲームを進めたものの、6―6の同点からスマッシュを決められ逆転されると7―11と4点差まで広げられた。それでも、諦めない。持久力に長ける相手に、山口もしぶとさを発揮し、じわじわ追いすがる。最後は意地と意地をぶつけ合う激戦になったが、最後は力つき敗れた。

 所属先のバドミントン部は、7月28日に発生した地震で甚大な被害を受けた熊本が拠点。自身も発生当時、熊本にいた。大会前の代表合宿で「改めて好きなことができていることが当たり前じゃないことを突き付けられたかなと思う。自分のできることを一生懸命やって、元気になってもらえるようなプレーができるように一生懸命頑張りたい」と思いを吐露したように、負けはしたとはいえ、諦めず最後まで食らいつき、熊本に勇気は届けられた。

 ◆山口 茜(やまぐち・あかね)1997年6月6日、福井・勝山市生まれ。29歳。兄の影響で5歳から競技を始める。勝山高時代の2013年ジャパンOPで日本勢初優勝。14年全日本総合選手権で史上4人目の高校生V。16年に再春館製薬所入り。18年4月にシングルスでは男女を通じ、日本勢初の世界ランク1位。22年全英オープン初制覇。五輪は16年リオ、21年東京、24年パリの3大会連続で8強入り。156センチ。

編集部おすすめ