代役はベテラン右腕に託された。則本は不測の事態に動じることなく、腹をくくった。

登録抹消の山崎に代わり、25日のヤクルト戦に緊急先発。23日の昇格時点ではリリーフ起用見込みだったが「いつでもどこでも投げる準備はしてきたつもり。それがただ、先発であしたというだけ」。負ければ阪神の優勝マジック点灯の可能性もある重要な一戦。チームを救うべく、通算122勝の背番号43がマウンドに上がる。

 今季はここまで2勝4敗、防御率4・94。開幕ローテを勝ち取り6月の古巣・楽天戦で12球団勝利も達成したが、7月9日の阪神戦で5回8失点KO。ファーム降格後も先発調整を続けてきた。エクササイズやトレーニングから見直しを図り「自分の本来のあるべき姿」を再確認。1軍復帰が不確定の中「下を向いている暇はない。常に一日一日を大事に、元気に」と前を向き続けた。

 1か月半ぶりに昇格し、役割が即座に変わったが、そこは百戦錬磨の14年目。

予期せぬ事態にも慌てることはなかった。代役が決まると「やることは変わらない。求められたところで結果を出すだけ」と受け入れ、ブルペンへ向かった。「ファームでは先発の調整をしてきた。そんなに違和感なくやれている」と頼もしい。

 真夏の4週連続6連戦。そのラストウィークの初戦となる。重要性は理解している。「チームとしても勝負の終盤。良い流れを持ってこられるような投球ができたら」。35歳が男気を見せる。

編集部おすすめ