第62回新潟記念・G3(8月30日、新潟競馬場・芝2000メートル)に出走するステレンボッシュ(牝5歳、美浦・宮田敬介厩舎、父エピファネイア)。安田記念10着から巻き返しを図る同馬を4つのポイントからチェックする。

【戦歴】

 24年の桜花賞馬。3歳までの8戦はすべて3着以内と堅実だったが、4歳時は4戦で8着が最高と輝きを失いかけた。転機となったのは、宮田厩舎への転厩2戦目だった今年5月のエプソムC。以前の走りを取り戻し、勝ち馬のトロヴァトーレと鼻差の2着で復調を印象づけた。

【前走】

 続く安田記念は、久々のマイルの流れが合わず10着。宮田調教師は「息が入らないまま3、4コーナーまで走っていて、そうなると持ち味が出せないなと感じました」「マイルの流れに対して積極的に行って少しかんでしまったところもありましたし、前半で力んじゃうとダメなんだなと改めてわかりました」と敗因を挙げた。

 道中のリズムは悪くなく見えたが、手応えの割にははじけ切れず。2走前のように最後の直線は外に持ち出す形が理想だが、前走はガッチリと進路を塞がれて集中が途切れたようにも見えた。だが、最も大きく影響したのは距離か。

【舞台相性】

 桜花賞覇者、阪神JFも2着だが、現在は道中でしっかり息を入れて運べる距離や舞台設定がいいように思われる。その点、今回の新潟の外回り2000メートルはコーナー2つだけに願ってもない形態だろう。豪華メンバーがそろったが、まだ十分やれる力は備えている。

昨年の札幌記念(15着)以来、1年ぶりの2000メートルで巻き返しを誓う。

【仕上がり】

 中間の調整で大きな変化があった。転厩後の3戦は全て追い切りを単走で行っていたが、19日の1週前追いは美浦・Wコースで同じく新潟記念に出走するゾロアストロ(牡3歳、美浦・宮田敬介厩舎、父モーリス)と併せ馬を行った。3馬身の先行から最後は半馬身遅れる形となったが、5ハロン81秒9―11秒0と好時計をマーク。これまで以上に強い負荷がかけられている点はプラスだ。指揮官は「久々の併せ馬でかむこともなかったし、リズムを確認できたのは良かったです。これで上がってきてくれれば」とさらなる上昇を期待する。

 26日、ステレンボッシュはゾロアストロとPコースで併せ馬を行い、ステレンボッシュが4馬身先行、ゾロアストロが追走して直線で差を詰めるが、ステレンボッシュが半馬身先着した。これまでになかったポリトラックでの最終追い切り。宮田調教師は「先週しっかりやって、週末にかけて攻め抜けたと感じたので、リスクを減らしつつちょうどいい負荷をかけるため」と説明した。現在はWコースのチップの入れ替え中であり、クモズレ(後肢の外傷)を避ける意図もあるという。

 ステレンボッシュは力みが取れて、体を使い切れるようになったと判断し、中間は併せ馬を取り入れた。

「この馬の持ち味であるスピードを生かせれば十分勝負になると思います」と完全復活を誓う。

※本記事は馬トクサイト、スポーツ報知紙面に掲載した記事をまとめたものです。

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