◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 取材先でとある若手ジョッキーから「3日で3キロ落とさなきゃいけないんです…」とこぼされた。競馬には斤量という、出走馬ごとに背負う重量が設定されている。

通常は50キロ台後半だが、中には50キロというレースも存在。ジョッキーは馬具や服を含めて、それ以下になるようにしなくてはならない。

 おおよそ3キロ程度は余裕を持つ必要があり、斤量が50キロなら体重は47キロにはしたいところ。身長が低い騎手は多いが、160センチの男子でも健康体重が56キロと考えるとなかなかに過酷だ。

 競馬界のスーパースター・武豊騎手は身長170センチながら体重は51キロ。57歳になった今でもスリムな体形を維持している。体重3桁を超える記者からしたら、羨ましい限り。コツを聞くと「恵まれたことに、特に気をつけていることはないなあ」とこともなげ。思わず苦笑いをしてしまった。

 ただ、「体を触ると大体どれくらい増えているか分かるんだよね。それでチェックしている」と一応は気にしている様子。「夜のラーメンとかは食べないようにしているよ。

好きでしょ? 夜のラーメン(笑)」と記者をイジってくれる気さくな人柄も魅力的だ。

 軽い斤量には乗れないから、とほかの騎手へ乗り替わりになるケースも珍しくはない。逆に言えば無理をしてでも減量したということは、それだけ馬にほれ込んでいる証拠。その辺りも予想の参考にしてもらいたい。(中央競馬担当・角田 晨)

 ◆角田 晨(つのだ・あきら)2016年入社。ボートレース担当を経て、23年2月から中央競馬担当。

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