8月30日の札幌5R・2歳新馬(芝1800メートル=8頭立て)は、単勝1・7倍で断然1番人気のヴァンクライ(牡、栗東・須貝尚介厩舎、父ハービンジャー)が、1番人気に応えてデビュー戦を白星で飾った。勝ち時計は1分53秒0(良)。

 25年のセレクトセール1歳馬部門で1億3000万円で落札。仏G1馬の祖母レーヴドスカーをはじめ、10年の阪神JFを制したレーヴディソールが伯母にいるなど、近親に活躍馬が多い血統。直線ではG1馬のアエロリットを母に持つイルリサットとのマッチレースの末、見事に良血馬対決を制した。

 3番枠からスタートはそれほど速くなかったが、好位に取りついて道中はスムーズに運んだ。手応え良く直線を向き、すぐに先頭へ躍り出ると、内から伸びてきたイルリサットを振り切って1馬身半差をつけてゴール板を駆け抜けた。

 武豊騎手は「真面目な気性で、スタートはのんびりしていたけど、道中はいいリズムでした。直線で肩ムチひとつでスッと反応して、いいストライドでした」と、センスの良さにうなずいた。

 須貝調教師は「(父の)ハービンジャー自体はおっとりしているけど、お母さんが気が勝っているところがあるので、そこを出させないように。ユタカちゃんも『まだまだお子様だから、伸びしろを感じる』と言って、また乗りたいと言ってくれた。これだけのパフォーマンスを見せてくれた」とホッとした様子。来週の札幌2歳S(9月5日、札幌)には登録しない方向という。

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