◆JERAセ・リーグ 巨人1―3阪神(30日・甲子園

 巨人が阪神との首位攻防3連戦で痛恨の3連敗を喫し、1937年秋以来、89年ぶりとなる対阪神シーズン7連敗の屈辱を味わった。先発の小笠原慎之介投手(28)が4回4安打3失点で、移籍後最短降板となり3敗目を喫した。

打線も天敵・才木を攻略できず、個人投手に対し球団ワーストタイとなる11連敗。ゲーム差は4・5に開き、宿敵の優勝マジックが「21」となった今、阪神の動向は気にせずに一戦ずつ勝ちを重ねるしかない。

 屈辱の敗戦に三塁ベンチの巨人ナインは厳しい表情でグラウンドを見つめた。9回2死満塁。4連投の阪神・工藤から浦田の左前適時打で1点を返したが、最後は佐々木が見逃し三振に倒れた。3連戦3連敗を喫し「しっかり認めなきゃいけない事実」と橋上監督代行。1937年秋以来89年ぶりとなる球団ワーストタイの阪神戦7連敗。不名誉な記録が刻まれた。

 1・5差で28日から乗り込んだ甲子園での首位決戦は、2試合連続1得点で連敗。この日は5試合ぶりに3番・ダルベック、4番・大城として巨人戦10連勝中の天敵・才木に挑んだ。初回2死一塁で佐々木が盗塁死、3回2死二塁では中山が三盗。足も絡めて攻略しようとの狙いは見えた。

だが2、3、4、6回と得点圏に走者を進めながら無得点。「うまくかみ合わなかったですね」と沈黙した。

 3回の守備では1点を先制された後、大城が右腕を打撲して負傷。治療で一時試合中断し、甲斐に交代した直後の初球を中野に中前2点適時打され3点を追う展開となった。「序盤に先制される前に、チャンスで点が取れていれば、そういうこともなかったんでしょうけどね」。序盤でまだ3点のはずが、3点以上に感じさせるような重苦しいムード。阪神戦は先制されると2勝13敗となった。

 11日から東京Dでの阪神との同率首位決戦で3連敗し、その後最大4差まで開いたが、1・5差まで縮まって迎えた今回の天王山。逆転首位浮上どころか3タテを食らった。阪神戦はこれで7勝16敗。試合後、報道陣から「阪神との差は何か」と聞かれた橋上監督代行は「言ったらきりがないぐらい。ここで語れるほど簡単なものではない」とした上で、こう続けた。

 「やはり昨年も優勝しているチームですから、いろんな部分で手本にしなきゃいけない部分もある。うちにまだ備わってないところもいくつかある。1か所、2か所じゃないんでね。ちょっとここで話すのは時間がないかなと思います」

 悔しいが前に進むしかない。8月は12勝14敗で終了。残り24試合、阪神戦は2試合だけだ。巨人は阪神以外のセ4球団にはいずれも勝ち越しているだけに、そこで1勝ずつ積み重ねていくしかない。「何とか巻き返しができるように。いろんなものを準備して整えて再度(阪神と)対戦する時に備えたい」。優勝マジック21の首位・阪神と4・5差。逆転優勝への道は険しくなった。ただ、終わったわけではない。

諦めるのはまだ早い。(片岡 優帆)

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