劇団新派の女優・水谷八重子(みずたに・やえこ、本名・松野好重=まつの・よしえ)さんが28日午後0時18分、肺炎のため、都内で死去した。87歳だった。

松竹が31日、発表した。

 水谷さんの悲報を受け、長年親交のあったタレント・黒柳徹子がこの日、追悼のコメントを寄せた。水谷さんと黒柳は1960年代のNHKドラマ「若い季節」などで共演。「若い頃から本当に楽しく一緒に過ごし、生放送時代をともに駆け抜けた大切な仲間でした」と思い返す。

 当時、水谷さんは「良重」の名前で活動していた。黒柳は「その頃の私は、良重ちゃんのお母様が、あの初代水谷八重子さんだということも知らなかったのです」と告白。「後に新派のお芝居を拝見した時、お母様がわざわざ私のところへいらして、『いつも良重がお世話になっているから』と食べ物を持ってきてくださって、その時初めて知り、本当に驚いたことを今でもよく覚えています」と明かした。

 水谷さんは、黒柳のライフワークとも言えるテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜・後1時)にも出演。「ついつい昔のまま『良重ちゃん』と呼んでしまっていました」と懐かしがる。「若い頃を一緒に過ごした大切な仲間がまた一人いなくなってしまい、本当に寂しいです」としのんだ。

【コメント全文】

 水谷八重子さんが、まだ水谷良重さんだった頃、NHK 「若い季節」という生放送の番組などでご一緒していました。

 若い頃から本当に楽しく一緒に過ごし、生放送時代をともに駆け抜けた大切な仲間でした。

 その頃の私は、良重ちゃんのお母様が、あの初代水谷八重子さんだということも知らなかったのです。後に新派のお芝居を拝見した時、お母様がわざわざ私のところへいらして、「いつも良重がお世話になっているから」と食べ物を持ってきてくださって、その時初めて知り、本当に驚いたことを今でもよく覚えています。

 水谷八重子を襲名されてからも、私は若い頃から知っているので、「徹子の部屋」のゲストに来ていただいても、ついつい昔のまま「良重ちゃん」と呼んでしまっていました。

 若い頃を一緒に過ごした大切な仲間がまた一人いなくなってしまい、本当に寂しいです。

 良重ちゃん、たくさんの楽しい思い出をありがとう。

 心よりご冥福をお祈りいたします。

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