「髪に触れただけでオフサイド」を本当に認めるべき!? オフサ...の画像はこちら >>

ポルトガルに勝利をもたらしたのはほんの微妙な判定だった Photo/Getty Images

クロアチアはきわどい判定で敗れた

熱戦が続いている北中米W杯だが、きわどいジャッジが勝敗を左右してしまった試合もいくつかある。ラウンド32のクロアチア×ポルトガルでは、1-2で迎えたアディショナルタイムにクロアチアがネットを揺らしたものの、マリオ・パシャリッチの位置がオフサイドだったとして得点は取り消された。



焦点となったのは、パシャリッチにボールが渡る直前のシーンで、イゴール・マタノビッチがボールに触れていたか否かだった。映像では触れていないようにも見えた。しかし今大会で使用されているボールにはモーションセンサーが搭載されており、センサーの読み取り値と選手の位置情報を組み合わせることで、毎秒500回のレートでデータを提供することができる。このシーンではマタノビッチの髪にボールが触れたかどうかという微妙なものだったが、センサーにはスパイクが記録されていたという。

ここまで正確に判断が下せるのであれば、当たっていないように見えたとしても仕方がない。しかし『The Athletic』は、W杯でオフサイド判定が物議を醸しているのはなぜだと報じている。新しい技術によって決定精度は大幅に向上したが、それでも議論を止めることはできない。

おそらくその理由は、VARやオフサイド判定技術がない時代であれば、ほとんど不満を持たれることなくゴールになったであろうシーンがいくつか見られるからだ。今大会では3Dアニメーションを駆使した演出できわどい判定が繰り返されており、一部の人々はこれは行き過ぎではないかと疑問を呈しはじめているという。

たとえば件のクロアチア×ポルトガルでは、クリスティアーノ・ロナウドがラインを破って抜け出し、同点ゴールを決めたかと思われたシーンがあった。ほんのわずかに肩が出ていただけだったが、これは現代ではオフサイドとなってしまう。そのポルトガルも、グループリーグでは判定の恩恵を受けたシーンもある。
コロンビア戦の終盤にダビンソン・サンチェスがゴールを決めたように見えたが、サンチェスはつま先がほんのわずかにオフサイドラインを超えていた。

グループリーグで敗退となったイランは、エジプトとの第3戦のアディショナルタイムにショジャー・ハリルザデーがネットを揺らしたが、これもほんのつま先ほどのオフサイドだった。イランはこのゴールが認められていればGLを通過できたはずだが、結局認められずにイランは敗退となっている。

プレミアリーグが攻撃側に認めている5cmの許容範囲のように、ある程度のライン超過を認める方法もある。結局どこかで線を引かなければならなくなるわけだが、より多くの人が納得する“ライン”がどこなのかは未だ見つかっていないようだ。

編集部おすすめ