セリエAクラブはコンテを望んでいたという photo/Getty Images
選考過程に関与できず
伊『La Gazzetta dello Sport』によると、イタリア代表の新監督に就任したロベルト・マンチーニをめぐり、セリエAクラブの間で不満が広がっているという。問題視されているのはマンチーニの指導力だけではなく、監督選考の過程でクラブ側の意見が十分に反映されなかったことだ。
イタリアサッカー連盟(FIGC)の新会長ジョバンニ・マラゴは、低迷する代表の立て直しを託す新指揮官としてマンチーニを選択した。
マンチーニは2021年のEUROでイタリア代表を優勝へ導いた実績を持つ。一方で、2023年夏に突然代表監督を辞任し、サウジアラビア代表を率いたものの、期待された成果を残せなかった過去もある。
しかし、セリエAクラブが不満を抱いているのは、マンチーニという人選そのものよりも「決定までのプロセス」だという。
『La Gazzetta dello Sport』によれば、クラブ側はアントニオ・コンテを有力候補として支持していた。しかし、代表監督の決定権を持つマラゴ会長は、事前に十分な相談を行うことなくマンチーニ起用を決断。セリエA勢は「すでに決まった状態で知らされた」と感じているようだ。
セリエAはイタリア代表に多くの選手を送り出す重要な存在であり、代表強化において欠かせないパートナーでもある。そのため、インテル会長ジュゼッペ・マロッタやユヴェントス幹部ジョルジョ・キエッリーニらも連盟内で不満を示したという。
一方で、セリエA側も現時点でマラゴ会長への反発を決定的な対立に発展させる考えはないようだ。
リーグ会長エツィオ・シモネッリは声明で「ロベルト・マンチーニとクラウディオ・ラニエリに新たな役職での成功を願う。今は責任感、団結、協力の精神で前へ進むことが重要だ」と発表した。
イタリア代表は再び国際舞台で存在感を取り戻すため、大きな変革の時期を迎えている。マンチーニはEURO制覇という輝かしい実績を持つ一方、今回は結果だけでなく、連盟とクラブをまとめるリーダーシップも求められる。
代表再建への道のりは、ピッチ上だけではなく、イタリアサッカー界内部の信頼関係を取り戻す戦いにもなりそうだ。

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