アストン・ヴィラ加入が決まった鈴木彩艶 なぜ欧州の強豪が注目...の画像はこちら >>

アストン・ヴィラの移籍が決まった鈴木彩艶 Photo/Getty Images

「ヴィラは未来のGKを手に入れた」

セリエAのパルマからプレミアリーグのアストン・ヴィラへ移籍することが決まった日本代表GK鈴木彩艶。そんな鈴木について、英衛星放送『Sky Sports』が特集記事を掲載し、欧州の強豪クラブが同選手に注目する理由を分析している。

現在23歳の鈴木は浦和レッズの下部組織で育ち、2023年夏にベルギーのシント・トロイデンへ移籍。1年間プレイした後にパルマへ移籍すると、正守護神として2シーズンにわたり公式戦通算59試合に出場し、チームのセリエA残留に貢献した。日本代表でも正GKを務め、今夏のワールドカップでは4試合に出場。大会を通じて評価を高め、今季はさらなるステップアップが期待されていたなか、アストン・ヴィラへの移籍が決まった。

ユヴェントスやパリ・サンジェルマンも獲得を狙った鈴木。同メディアがまず取り上げたのは、鈴木の驚異的な身体能力だ。シント・トロイデン時代に鈴木を指導したGKコーチのデニス・ルーデル氏は、その身体能力について「まるで彼の体そのものが筋肉でできているようだ」と表現。さらに「私の人生で、あれほど高くジャンプできるGKを見たことがない」と、その驚異的な跳躍力を絶賛していた。

鈴木の低いシュートへの対応力にも注目している。大柄な体格でありながら、長い腕を伸ばして低い位置のボールにも素早く対応できる。ルーデル氏も「彼は非常にダイナミックで、倒れるのも速い。反応も信じられないほどだ。私にとって、それが彼の最大の強みだ」と高く評価している。

さらに『Sky Sports』はクロスへの対応力も鈴木の強みとして挙げている。昨季のセリエAではハイボールのキャッチ数が2位を記録。前シーズンには、欧州5大リーグでバルセロナのGKジョアン・ガルシアに次いでクロスをキャッチした回数が多かったという。加えて足元の技術も高く、昨季はセリエAで成功したロングパスの本数が2位に。ゴールを飛び出してDFラインの背後をカバーする能力にも優れており、セービングだけでなく現代的なGKに求められる幅広い能力を備えている。

また同メディアは、鈴木の意外な武器としてロングスローにも触れている。ルーデル氏によれば、シント・トロイデン時代のトレーニングで「どれくらい遠くまで投げられるか」と鈴木に尋ねたところ、ボールはハーフウェーラインを20メートル以上越えて飛んでいったという。「蹴れとは言っていない。投げろと言ったんだ」そう驚いたルーデル氏に対し、鈴木は笑いながら「でも投げました」と返答。強靭な腕から繰り出されるスローイングは、鈴木ならではの武器の一つと言えるだろう。

そして最後に精神面にも言及。ピッチ上では「非常にアグレッシブで、パワフルかつダイナミック」と評される一方、ピッチを離れると「本当に物静かで、落ち着いた性格」だという。また、日本からベルギー、そしてイタリアへと渡る中で、それぞれの環境に素早く適応してきた点も高く評価されている。ルーデル氏は「日本からベルギー、そしてベルギーからイタリアへ移った。どちらも大きな適応だったが、彼は非常に早く適応した。それこそが本当に優れた選手を分ける部分だ」とコメントしている。

2023年のアジアカップではミスを経験し、その後は人種差別的な中傷にもさらされた。しかしそこから欧州で経験を積み、2026年ワールドカップではオランダ戦やブラジル戦で好セーブを連発。現在では日本代表の守護神として高い評価を受けるまでになった。鈴木がトップに到達できるかと問われたルーデル氏は「100%到達できる」と回答。その将来性を高く評価していた。同メディアは記事の最後でアストン・ヴィラについて「未来のGKを手に入れた」と表現。23歳の日本代表守護神に対する期待の大きさを伝えている。

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