100株を5万円以上10万円以下で買える株は、業績回復や積極的な株主還元策に期待できる銘柄も多く、株価の上昇余地が豊富な点が魅力です。今回は高配当利回りを一番の基準に「10万円以下で買える9月優待株」を選びました。

アパレルの青山商事は財務良好で、何より5%を超える高配当利回りが魅力です。


10万円以下で買える!「配当利回り5%超×優待×好業績」の出...の画像はこちら >>

10万円以下で買える優待株は高配当と株価の回復度合いを重視!

 少額で株式投資したい投資家にとって「10万円以下で買える」というフレーズは投資意欲を誘うキーワードです。


 ただ日経平均株価が一時7万円を超える株高の時代、株価が1,000円以下で100株を10万円以下で買えてしまう株は業績や人気面で投資家からの期待が低い銘柄ともいえます。


 10万円以下の株の場合、優待目的で買ってもなかなか株価が上昇しない可能性も高いのです。


 そういった欠点を排除するため、10万円以下で買える銘柄の中から配当利回りが高く、株価が底ばいから上昇に転じている銘柄を厳選しました。


 株主優待に加えて、高配当を受け取ることができれば長期保有のモチベーションは上がります。気長に株価の上昇を待つことができます。


 また株価が1,000円以下の銘柄の中には積極的に増配を行って株価を引き上げる努力を行っている企業も多く、新たな株主還元策の導入にも期待できます。


 5万円以下で買える株は別の記事で取り上げますので、この記事では5万円以上10万円以下で買える優待株を高配当と株価の回復度合いという二つの切り口で選びました。


配当利回り5%超で財務良好なアパレルの青山商事(8219)!

 紳士服チェーン「洋服の青山」を運営する青山商事(8219)。2026年4月に株式3分割を行ったことで、100株を7万5,600円※で買えるようになりました。予想配当利回りは5.03%※に達します。
 ※投資金額や配当利回りは2026年8月14日の株価を基に計算。以下、文章中の投資金額、予想配当利回り、PBRなどは全て2026年8月14日終値を基に計算したものです。


 優待内容は9月・3月末に100株保有で優待割引券(20%割引券)3枚。株式分割でも贈呈枚数が据え置かれ、優待内容が実質拡充されました。


「洋服の青山」「スーツスクエア」「ユニバーサル ランゲージ」などの店舗で利用できます(オンラインショップやアウトレット業態では利用不可)。


 同社はスーツ販売の長期低迷が続いていますが、カジュアル色の強いジャケットなどの投入や値引き抑制で今期2027年3月期は増収増益予想です。


 1株当たり配当は38円予定で、前期の45.33円から減配になりますが、それでも配当利回りは5%超。前期までの配当が行き過ぎていた面もあり、減配発表以降も株価は大きく下落せず、現在は回復途上にあります。


 同社の魅力は自己資本比率が57%を超える財務力の高さで、時価総額1,143億円に対して553億円の現預金を保有。新規出店を抑え、既存店の売上や利益改善を重視する姿勢のため、今後も高水準の株主還元に期待できそうです。


 株価は減配発表後の6月に662円の安値をつけましたが、長期的に見ると、ここ5年間は緩やかな上昇トレンドを形成。


 今後も業務効率化による収益向上や靴修理店「MISTER MINIT」など新業態の成長に期待できそうです。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:756円
配当金:38円(2027年3月期予想)
配当利回り:5.03%
優待獲得株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で自社グループ店舗で使える20%引き優待割引券3枚。株式の保有数に応じて贈呈数が増加
その他条件:対象となる店舗の詳細は公式HPを参照
最新情報は 企業HP からご確認ください


2:スペースシャワーSKIYAKI HD(4838)

 音楽番組の放送やファンクラブ運営などを手掛けるスペースシャワーSKIYAKIホールディングス(4838)。100株を6万6,500円で買えて、予想配当利回りは4.51%です。


 9月末に100株保有で、同社が開催する音楽ライブイベントへの招待抽選権1口が贈呈されます。前回2025年度の実績では、あいみょん、羊文学などが参加した山梨県山中湖村の「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2026」などのイベントに応募できました。


 また、3月末株主には100株以上保有で一律、デジタルギフト®500円分が贈られます。


 同社は音楽専門チャンネルの落ち込みを音楽のネット配信事業や2024年に経営統合したSKIYAKIのファンクラブ運営で補い、今期2027年3月期もわずかながら増収増益予想です。


 今後は推し活アプリの投入やファンクラブ、ECサイトの運営プラットフォームの提供が成長源になりそうです。


 配当政策としては2027年度まで配当性向40~50%を目標に、配当を減配しない累進配当を掲げており、自社株買いも行うなど株主還元に積極的です。


 株価は2025年9月に960円の高値をつけたあと、2026年6月に608円まで下落していますが、最近は下げ止まりの傾向も見られます。


 コンテンツ関連の高配当割安株として今後も注目を集めそうです。


権利付き最終月:9月、3月[信用銘柄]
株価:665円
配当金:30円(2027年3月期予想)
配当利回り:4.51%
優待獲得株数:100株以上
優待内容:【9月】100株以上保有で自社グループが開催する音楽ライブイベントへの招待抽選権1口。株式の保有数に応じて贈呈数が増加【3月】100株以上保有で500円分のデジタルギフト。
その他条件:ー
最新情報は 企業HP からご確認ください


3:大豊建設(1822)

 インフラ整備や都市開発に強い中堅ゼネコンの大豊建設(1822)。100株を8万900円で買えて、予想配当利回りは4.70%です。


 9月・3月末に100株保有でQUOカード500円分が贈られ、1年以上継続保有で1,000円分、3年以上で1,500円分に増額されます。


 同社は橋梁(きょうりょう)基礎・護岸の耐震工事や体育館・スポーツ施設の建設に強く、今期2027年3月期も業績は高止まり。4円増配の1株38円配当を予定しています。


 2025年3月期以降は配当性向の目標を70%に引き上げ、業績に応じた積極的な株主還元策を重視する方針を打ち出している点も大きな魅力です。


 一時、物言う株主の株式買い占めで株価が急騰しましたが、現在は福岡県のセメント製造企業・麻生の子会社となり株価は横ばい。経営的には安定しています。


 借入金の多い建設会社の中では有利子負債も少なく、自己資本比率が48%に達するなど財務力も盤石なため、QUOカード優待と高配当を受け取りながら比較的安心して長期投資できそうです。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:809円
配当金:38円(2027年3月期予想)
配当利回り:4.70%
優待獲得株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で500円分の自社特製QUOカード。株式の保有数・保有期間に応じて贈呈金額が増加
その他条件:
最新情報は 企業HP からご確認ください


4:フジ日本(2114)

 商社・双日(2768)系の中堅精糖会社・フジ日本(2114)。100株の投資金額は6万4,300円で、予想配当利回りは2.95%です。


 9月末に100株保有でQUOカード500円分が贈呈。200株(投資金額12万8,600円)では砂糖など自社製品1,000円相当の贈呈に変わります。


 同社の今期2027年3月期は主力の砂糖事業が原材料費高騰で横ばい推移する予定。7%の経常減益予想でしたが、第1四半期(2026年4-6月期)の実績は31%増益で着地しました。


 株主資本の何%を配当として払うかを示した「株主資本配当率(DOE)」3.5%以上を配当政策に掲げ、今期も1円増配の1株19円配当を予定しています。


 同社はサトウキビ由来の発酵性食物繊維「イヌリン」の販売が成長源になっており、イヌリン「Fuji FF」は腸内環境改善によるメンタルヘルスなど脳機能活性化や骨密度維持に効果がある機能性表示食品として受理されています。


 今後もイヌリンなどフードサイエンス事業の成長や砂糖価格の再値上げが収益向上につながりそうです。


 株価は2026年2月に678円の上場来高値を更新して現在も640円前後で高止まりしているものの、株価収益率(PER)は13.2倍、株価純資産倍率(PBR)は1.19倍といまだに割安です。


権利付き最終月:9月[貸借銘柄]
株価:643円
配当金:19円(2027年3月期予想)
配当利回り:2.95%
優待獲得株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で500円分のQUOカード。200株以上保有で1,000円相当の自社製品。株式の保有数に応じて製品の相当額が増加
その他条件:
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5:ヤマダHD(9831)

 家電量販店最大手で住宅事業も手掛けるヤマダホールディングス(9831)。100株6万9,290円で投資でき、予想配当利回りは2.45%です。


 優待内容は買い物割引券で100株保有の場合、9月末に1,000円以上(税込)の買い物につき1,000円ごとに1枚使える500円割引券2枚、3月末に1枚が贈られます。


 同社は省エネ基準厳格化前のエアコン駆け込み特需で今期2027年3月期の営業利益が前期比3.2倍増になるなど業績が回復中。


 利益率の高いPB商品の販売比率向上や、住宅事業の緩やかな成長が続いています。


 連結配当性向40%以上を配当政策に掲げ、現状PBR0.7倍台の株価水準を1倍以上に引き上げるために今後も積極的な株主還元を行う方針です。


 また西日本地盤の大手家電量販店エディオン(2730)と2027年10月に経営統合することを発表。

長らく450円前後で横ばい推移していた株価は7月に767.6円の高値をつけるなど急騰しています。


 今後は経営統合による規模のメリットを生かしたPB商品の販売拡大に期待できそうです。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:692.9円
配当金:17円(2027年3月期予想)
配当利回り:2.45%
優待獲得株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で【9月】1,000円分の株主優待券(500円×2枚)【3月】500円分の株主優待券。株式の保有数に応じて贈呈数が増加
その他条件:対象となる店舗の詳細は公式HPを参照
最新情報は 企業HP からご確認ください


長期保有向きで優待内容も魅力的な銘柄も!

 10万円以下で買える株の多くは、株価がいまだ大底圏で割安に推移している銘柄です。その中には魅力的な株主優待を導入して気長に株価上昇を待てそうな長期保有向きの銘柄もあります。


 例えば、首都圏の西部を走る私鉄・京王電鉄(9008)の場合、2026年4月に株式を5分割。しかし、新100株保有の株主に対して従来と同じ9月・3月末に片道1区間無料の電車全線優待乗車券2枚が贈呈されるなど、優待制度の実質拡充を発表。優待目的の個人投資家が少額投資しやすくなりました。


 10万円以下の優待株の中には、PBRが1倍を割り込んでいる銘柄も多く、増配など積極的な株主還元策が株価上昇の起爆剤になりそうです。


株価が割安で優待内容も魅力的な10万円以下の9月優待株!

銘柄名 購入金額
(100株) 配当利回り
(2027年3月期の予想値) 優待内容 京王電鉄(9008) 7万5,950円 2.90% 9月・3月末に100株で電車全線優待乗車券2枚。500株(投資金額37万9,750円)でも2枚だが、500株では京王百貨店買い物金額10%割引券(税込3,300円以上の買い物につき)5枚、京王ストア買い物金額50円割引券(税込1,000円以上の買い物で1枚利用可)10枚など、多数の割引券が贈られる。
同社は不動産事業が堅調なものの、沿線高架化工事の費用増加などで今期も2期連続の営業減益予想。株価もなかなか800円台を完全突破できず底ばいが続くものの、下値不安は少ない。
朝日放送グループHD(9405) 8万2,500円 2.42% 9月・3月末に100株でグループ番組特製QUOカード500円分。関西圏のテレビ朝日系放送会社で「相席食堂」「プリキュアシリーズ」など番組制作力には定評。今期は大阪・関西万博特需が終わり、大幅な減収減益予想で株主配当も1株20円に減配。
しかしPBRが0.42倍で約169億円の現預金を保有しており、今後の株主還元に対する期待感から株価は800円台で安定推移しそう。 ワタミ(7522) 10万円 1.00%
(前期実績) 9月・3月末に100株で優待割引券8枚4,000円分。「三代目 鳥メロ」「ミライザカ」「焼肉の和民」など外食店では2,000円以上(税込)の会計ごとに500円割引券1枚利用可。
「ワタミの宅食」では1週間(月~日)の注文金額2,500円以上(税込)で、1週間ごとに500円割引券1枚。必要枚数分の割引券を郵送すると、ワタミファームの農産物を使った商品の注文にも使える。
同社は優待割引券は使えないものの、2024年10月買収のサンドイッチチェーン「サブウェイ」事業が好調で今期も市場予想では増収増益の見込み。株価も一時1,000円の大台に到達し、好調な業績に対する再評価に期待できそう。 ※最低購入金額は2026年8月14日の終値で計算。

(福ちゃん)

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