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風邪撃退には“茶粥”の温もりで

茶色のお粥は胃にも優しい素朴な味。隣の碁石茶で煮込めば、お茶風味に酸味がプラス。

朝夕と冷え込み、そろそろ風邪が流行りはじめる季節。
風邪を引いてしまったときに嬉しいのは、なんと言ってもお粥だ。
白粥に卵粥など色々な種類はあるけれど、忘れられがちなのが“茶粥”ではないだろうか。

茶粥をよく食べているのは主に奈良、京都に中国地方。そして、和歌山県。特に和歌山県では県民の半数以上が茶粥を常食しているのだとか。作り方は簡単、ほうじ茶や番茶を煮出したお湯にお米を入れて煮込むだけ。
朝食に茶粥を提供する和歌山のホテルの方に話を伺ってみると、「特に関東から来られた方には喜んでいただけます」と、茶粥はネームバリューの割には常食される地域が少ないのが現状。それに「高級感があると仰るお客様もいらっしゃいますね」と、茶粥を外行きの味ととらえている人が多いそうだ。

そしてちょっと珍しい茶粥といえば四国で食べられる「発酵茶の茶粥」。
発酵茶とは茶葉をカビにより発酵させ、さらに茶汁に漬けこむ……という、珍しい製法で作られたお茶のこと。
有名なのは高知の“碁石茶”で、ゴロッとした見た目が碁石に似ていることからその名が付きルーツは中国の辺境という。発酵させているせいか、他のお茶にはない癖のある酸味が特徴だ。
このお茶は古くから作られており、かつては香川の島々に船で運ばれ塩と交換されるなど、貴重な貿易品の一つだったとか。

発酵茶とも言われるし、その製法から「漬け物茶」とも呼ばれるこの手のお茶は、徳島の「阿波番茶」そして愛媛にも「石鎚黒茶」がある。
いずれも酸味があり似たような味わいだが、メインの食べ方は「茶粥」。茶粥にすれば味がしっかり染み渡り、漬け物などがなくてもサラサラっといただける。今でも香川の島々では茶粥はポピュラーな朝ご飯なのだそう。

なぜ四国にこんな変わったお茶が集まるのかといえばその起源は弘法大師から、という言い伝えも。
しかし、「とにかく四国では流行っているものや由来の分からないものは、全て弘法大師様のものになってしまうので……」とは、碁石茶販売員の方の言葉。はっきりとした由来は分からないが、それもまたお茶のロマンなのかもしれない。

ほうじ茶粥にしろ碁石茶粥にしろ、白粥に比べるとお茶の風味や栄養が溶け込んでいるだけに風邪予防や風邪引きの際の食事にはピッタリだ。

深まる秋を前に風邪気味な方、ちょっと目先を変えて茶粥でポカポカ体験をぜひ。
(のなかなおみ)
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2007年10月10日 00時00分

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