ビールがおいしい季節がやって来ました。というか、ビールはいつでもうまいのだけど。
“特においしい季節”と、言いましょうか。
暑い時期のビールの何が良いって、喉で弾けるのが良い。この時、私は痛烈に「苦いからうまい」と感じます。決して、「甘い」=「うまい」とは限らない。

ところで、キリンビール株式会社は20~50代の男女800人に対し「ほろにがさ」に関する意識調査を実施しています。人生における「ほろにが」とは、何ぞや? 一つ一つ、その結果を確認していきましょうか。


まずは、「あなたは今までに“ほろにがい”経験をしたことがありますか?」という設問から。結果、「ある」回答は60%にまで達しています。
では先ほど「ある」と回答した人に限定し「今までの人生の中で、“甘い思い出”と、“ほろにがい思い出”。どちらが思い出に残っていますか?」と聞いてみましょう。すると、72.7%の人が「“ほろにがい思い出”の方が記憶に残っている」と回答した模様。いや、そうですよねぇ……!

さて、具体的にそれはどんな思い出なのか。

「あなたの人生のなかで、“ほろにがい思い出”は、何についての思い出ですか?」なる問いを投げかけたところ、最も票を集めたのは「恋愛」(76.7%)という回答でした。エピソードとしては「初恋が粉砕したとき」、「片思いだった女の子が自分に気があることを、ずっと後になって知った」、「初恋の人と再会したとき、忘れられていた」、「好きな人に、片思いの相談された」など、苦すぎる話の連続で……。

そんな「ほろにが」を味わうと、人間はどうなるだろう。「ほろにがい経験は、人を成長させると思いますか?」と聞いたところ、74.3%の人は「そう思う」と回答しています。
また「甘い人生だけでは、つまらないと思いますか?」という問いに「そう思う」と回答した人は67.1%で、「人生において、ほろにがい経験も必要だと思いますか?」での「そう思う」回答は78.8%に。なるほど。
決してほろにがい経験は無駄ではなく、その人の成長の糧となっているようです。

では、ここで大仰な質問を。「『人生は、●●●なもの』と表現するとしたら、●●●に当てはまるのは『甘い』と『ほろにがい』のどちらだと思いますか?」。
果たして、回答は圧倒的でした。86.5%の人が「人生はほろにがいもの」であると考えているようです。甘いだけではつまらなく、“ほろにがい経験”が刺激になるのが人生なのかもしれません。


じゃあ、そろそろ単刀直入な質問を。「ほろにがい味は好きですか?」。……なるほど、61.9%と過半数の人が「好き」と回答しています。果皮の苦さなどが人気の昨今、ほろにがい味は現代人の好みの味なのかもしれません。
では、上記の質問によって“ほろにがさ派”と、“甘さ派”に分かれたとしましょう。ここで、一つの質問を。
「あなたの人生の満足度を100点満点で表すと何点ですか?」。この質問への回答は、派閥に分けて集計してみました。結果、“ほろにがさ派”内の平均点は62.3点に、“甘さ派”内の平均点は58.8点になったようです。辛うじて、“ほろにがさ派”の方が3.5点差で上回っている!

そんな“ほろにがさ派”に限定して、こんな質問を。「どんな時にほろにがいものが欲しくなりますか?」。
結果、「疲れた時」(38.9%)、「ストレスを解消したい時」(30.6%)、「元気になりたい時」(22.8%)、「テンションを上げたい時」(18.6%)という回答が上位に並んだ模様。


では、最後に「“ほろにがい”というイメージが当てはまるタレント/著名人を教えてください」という設問で締めます。……なるほど。1位「坂上忍」、2位「舘ひろし」「有吉弘行」、3位「タモリ」というトップ3になったようですね。“甘いだけ”でない、深みのあるイメージの方々が票を集めております。

それにしても……。こんなデータを見ていたら、いいかげん、ほろにがいビールが飲みたくなってきたぞ!
(寺西ジャジューカ)