最近、流行りの「涙活」。ご存じですか? これは「1カ月に2~3分だけでも能動的に涙を流す時間を設け、心のデトックスを図る活動」のこと。

私も何度かイベントに参加したことがあるのですが、泣きました。久々に、心の膿を吐き出したような心境で。スッキリしたなー!

そして、夏が近づいたこの時期。心だけでなく体型もスッキリしたいと思いません? そんな時、「涙活」プロデューサーの寺井広樹氏よりこんな本をいただきました。その名も『泣いてやせる! 涙活ダイエット』。
「私自身、涙活を始めてから自然と2キロやせました」(寺井氏)
またまたぁ~。
泣いてやせられるんなら世話ないって。それこそ、桂小金治なんてストローくらいの細さになっちゃうよ……。
まぁ、せっかくいただいた一冊なので、ちょっと読んでみたいと思います。

はい、読みました! なるほど、涙活ダイエットは特に「ストレス」に作用するようです。「気晴らし食い」「ストレス食い」などの暴飲暴食をしない。デジタルハリウッド大学教授の匠英一氏は、涙活ダイエットについて「体重コントロールに無理なく取り組める心理状況をつくるのにも役立つ」と評しているようです。


しかし、だ。逆に「怒りの感情にまかせ涙を流しながら、ヤケ食いする」というケースもありますよね。感動して胸がいっぱいになると、人の気持ちは食欲へ向きにくくなるのに。
要するに「涙活ダイエット」には“向いている涙”と“向かない涙”があるのです。では涙の質について、以下でご説明しましょう。(1)が最もダイエットに向いてて、数が増していくごとに適当ではなくなる、とお考えください。

1.うれし涙・共感の涙
うれしくて泣く涙は、ダイエットをもたらしやすい。人の立場を思いやったり想像したりして喜びや悲しみを感じる“共感の涙”も、同様。
2.なつかし涙・笑い泣き
悲しいでもうれしいでもなく、遠い記憶が刺激されるような温かさに満たされて流す涙も、涙活ダイエットにはおすすめ。
大笑いしながら泣いてしまう“笑い泣き”はストレス解消にも役立つし、高いダイエット効果が望める。
3.悲しみの涙
悲しみはネガティブな感情だが、だからこそ涙で洗い流すことによるストレス解消効果は高い。怒りなどに比べるとネガティブな感情が他者に向かうわけではないので、比較的、暴飲暴食には結びつきにくい。

4.怒りの涙
ダイエットに役立つどころか、ともすれば過食を促す場合も少なくない。ダイエットには向かない。
5.攻撃の涙
最もおすすめできない涙。「涙は女の武器」という言葉があるが、相手への反撃の意味や周囲を味方につける意図で流す涙でその場その場を乗り切っていると、自分を素直に見つめる機会が失われ、代償行為として過食をしている人はそれが続くことになる。

そして、注目すべきは「平常心」。ダイエットで行う食事コントロールや運動等に大事なのは、“意志の強さ”ではなく“平常心”を基盤にした、したたかな強さだそうです。
だからこそ、涙活ダイエットを他のダイエットと並行して取り組むと、効果は倍増するとのこと。

ところで「涙活」プロデューサー・寺井氏は、何がどうなって2キロも落ちたんでしょうか?
「私には、少し変わったクセがありました。駅で電車を待っているときに、売店が目に入るとチョコボールを買って、一気に食べてしまうのです。毎日のストレスを、私はチョコボールで紛らわせていたのかもしれません。しかし涙活を始めて、ストレスが涙とともに流れ去るようになったことで、どうやら心身がチョコボールを必要としなくなったようです」(寺井氏)
「涙活」イベントに来場する参加者からも「暴飲暴食しなくなった」「失敗続きだったダイエットに成功した」といった声が寄せられているらしい。ただ闇雲に過食をやめようとするのではなく、おおもとのストレスを別の形で発散するのがこのダイエットの特徴です。


また、より万全を期すために、こんなのもあります。「週に何回泣き、何ヶ月で何キロやせる」と目標を記し、実際の涙活内容と体重を記録する「涙手帳」。これをつけるのも、オススメだそうです。

それにしても、そうでしたか。「泣きのツボ」は、イコール「やせのツボ」なんですね?
(寺西ジャジューカ)