歌舞伎は、われわれにとって敷居が高いイメージだ。べテランの役者さんは雲の上の存在という感じがするが、若手の歌舞伎役者の生活はどのような感じなのだろうか？ 今回は、舞台上でも夫婦やカップル役を演じることもある坂東巳之助さん（25 歳）、坂東新悟さん（24歳）に聞いてみた。
まずは、ざっと二人のプロフィールから。
（右）坂東巳之助：1995年（平成7年）11月歌舞伎座『倭仮名在業系図』（蘭平物狂）（らんぺいものぐるい）の繁蔵と『寿靭猿』（ことぶきうつぼざる）の小猿で二代目坂東巳之助を襲名して初舞台。楽器が演奏できて、バンドを組んでいたことも。
（左）坂東新悟：1995年歌舞伎座『景清』の敦盛嫡子保童丸で初代坂東新悟を名のり初舞台。女形。身長178センチ、体重54キロ。
「ん？ 新悟さんは178センチ、体重54キロ？」
決して筆者の打ち間違いではない。本題に入る前に、スリムな新悟さんならではのあるあるを。
新悟さんは、食べても太らないのだとか。
新悟「おそばが大好きなのですが、それが悩ましいところなんです。おそばってたくさん食べても痩せてしまうんです」
巳之助「新悟ちゃんは、小さい頃からお腹に虫を……」
新悟「違います!」
ここから本題。麺類にちなんだあるあるといえばこちら。
●若手歌舞伎役者あるある1
「そば以外に、パスタも食べるんですか!?」と、普通に驚かれる
巳之助「和風のものばかりを食べているイメージがあるらしく、僕がパスタを食べるというだけで驚かれることがあります（笑）」
新悟「さっき、おそばが好きだという話をしましたが、僕はおそば以外にも、パクチーや抹茶のお菓子なども好きで食べますよ」
●若手歌舞伎役者あるある2
コンビ二等には行かないと思われている
若手の歌舞伎役者の生活はいたって普通なのだが、「特別な生活」をしていると思っている人も多いようで……。
巳之助「『え？ コンビニにも行くんですか？』って驚かれることもありますが、もちろん行きます（笑）。行かないと生活していけません」
常にタクシーで移動すると思っている人もいるそうで、巳之助さんも新悟さんも、ちゃんとSuica等を持っているとのこと。
●若手歌舞伎役者あるある3
洋楽、邦楽、アニソンなど色々な曲を聴いているが、演歌しか聴かないと思われがち
やはり、和のイメージが強いからか、「普段から演歌しか聴かないんですか?」と聴かれることがあるとのこと。せっかくなので、お二人のお気に入りの曲を聞いてみた。
新悟「僕はディズニーの曲が好きで、カラオケに行くとよく歌います。
巳之助「あと、久石譲さんの曲とかね」
新悟「そうそう『ダダダダン ダダダダダン』っていう感じの曲ね。って、それお茶のイエモンじゃないですか!」
巳之助「その字面じゃわかんないよ（笑）。僕は昔から変わらず好きなのはスリップノットとウィーザーで、最近ではキュウソネコカミはおもしろいバンドだなと思ってます。歌詞が面白いし、変わったギターフレーズに引っ張られる形でメロディーがついてくるところが好きです」
巳之助さんはバンドを組んでいたこともあり、曲を聴くと色々なところが気になるという。
巳之助「アニソンを聴いていても、『このメロディーの裏でからんでくるベースラインがカッコいい！』とか『このドラムのスネアの音が素敵だな～』とか、そういうところも気になります」
新悟 「歌舞伎役者へのインタビューというより、アーティストへのインタビューみたい（笑）」
●若手歌舞伎役者あるある4※新悟さんの場合
舞台を演じきるパワーはあるのに、普段は階段を上っただけで息切れする
新悟「これは僕だけの『あるある』かもしれませんが、舞台上はどんなに体力を使っても基本的に大丈夫だけど、なぜか、普段の生活の階段の上り下りがきつかったりします（笑）」
ちなみに新悟さんは、中学時代は野球部に所属していて、毎日河原を走りまくる日々だったという。
ただし、舞台上でも意識を失いそうになることはあるとか。
歌舞伎役者さんでスタイルがいい人が多いのは、舞台でパワーを出し続けているからなのかもしれない。
話に出てきた「あるある」は、あくまでも巳之助さん、新悟さんの場合が中心であるが、二人が口を揃えて言っていたのが「休みの日はボーッとしてるし、ゲームもするし、音楽も聴くし、いたって普通の生活なんですよ」ということ。街で役者さんがラーメンを食べているのを目撃しても、「ラーメンも食べるんですか！」と驚かず、そっとしておいてあげましょう。
（取材・文／やきそばかおる）
●お二人が渋谷で全く新しい歌舞伎のイベントを開催
『あそべるかぶき』
『雑貨大賞』のイベントの一環です。
・歌舞伎をテーマにしたファッションショー
・広く公募した、歌舞伎に関する新しいグッズ＆審査結果発表
など、歌舞伎をテーマにあそんじゃいます。
11 月1 日（土） 18 時半開場 19 時開演 （終演21時）
出演：坂東巳之助・坂東新悟（巳之助さんはＶＴＲ出演）
女性モデルの皆さん
久保田卓也（スタイリスト・ファッションプロデューサー）
関亜弓（歌舞伎女子・歌舞伎ライター）
チケット 1200円（税込）
詳細はこちら『雑貨大賞 あそべるかぶき』
巳之助「当日にしか見られない映像も見られます!」
新悟「ファッションショーも乞うご期待! ぜひ、遊びにきてください!」
●坂東巳之助ブログ『日々是Show人』
●坂東新悟ブログ『坂東新悟のしんごろく』
まずは、ざっと二人のプロフィールから。
（右）坂東巳之助：1995年（平成7年）11月歌舞伎座『倭仮名在業系図』（蘭平物狂）（らんぺいものぐるい）の繁蔵と『寿靭猿』（ことぶきうつぼざる）の小猿で二代目坂東巳之助を襲名して初舞台。楽器が演奏できて、バンドを組んでいたことも。
（左）坂東新悟：1995年歌舞伎座『景清』の敦盛嫡子保童丸で初代坂東新悟を名のり初舞台。女形。身長178センチ、体重54キロ。
「ん？ 新悟さんは178センチ、体重54キロ？」
決して筆者の打ち間違いではない。本題に入る前に、スリムな新悟さんならではのあるあるを。
【ちゃんと食べてるのに「ちゃんと食べてる？」と聞かれる】
新悟さんは、食べても太らないのだとか。
新悟「おそばが大好きなのですが、それが悩ましいところなんです。おそばってたくさん食べても痩せてしまうんです」
巳之助「新悟ちゃんは、小さい頃からお腹に虫を……」
新悟「違います!」
ここから本題。麺類にちなんだあるあるといえばこちら。
●若手歌舞伎役者あるある1
「そば以外に、パスタも食べるんですか!?」と、普通に驚かれる
巳之助「和風のものばかりを食べているイメージがあるらしく、僕がパスタを食べるというだけで驚かれることがあります（笑）」
新悟「さっき、おそばが好きだという話をしましたが、僕はおそば以外にも、パクチーや抹茶のお菓子なども好きで食べますよ」
●若手歌舞伎役者あるある2
コンビ二等には行かないと思われている
若手の歌舞伎役者の生活はいたって普通なのだが、「特別な生活」をしていると思っている人も多いようで……。
巳之助「『え？ コンビニにも行くんですか？』って驚かれることもありますが、もちろん行きます（笑）。行かないと生活していけません」
常にタクシーで移動すると思っている人もいるそうで、巳之助さんも新悟さんも、ちゃんとSuica等を持っているとのこと。
●若手歌舞伎役者あるある3
洋楽、邦楽、アニソンなど色々な曲を聴いているが、演歌しか聴かないと思われがち
やはり、和のイメージが強いからか、「普段から演歌しか聴かないんですか?」と聴かれることがあるとのこと。せっかくなので、お二人のお気に入りの曲を聞いてみた。
新悟「僕はディズニーの曲が好きで、カラオケに行くとよく歌います。
あとはTHE YELLOW MONKEYとかX‐JAPANとか。
巳之助「あと、久石譲さんの曲とかね」
新悟「そうそう『ダダダダン ダダダダダン』っていう感じの曲ね。って、それお茶のイエモンじゃないですか!」
巳之助「その字面じゃわかんないよ（笑）。僕は昔から変わらず好きなのはスリップノットとウィーザーで、最近ではキュウソネコカミはおもしろいバンドだなと思ってます。歌詞が面白いし、変わったギターフレーズに引っ張られる形でメロディーがついてくるところが好きです」
巳之助さんはバンドを組んでいたこともあり、曲を聴くと色々なところが気になるという。
巳之助「アニソンを聴いていても、『このメロディーの裏でからんでくるベースラインがカッコいい！』とか『このドラムのスネアの音が素敵だな～』とか、そういうところも気になります」
新悟 「歌舞伎役者へのインタビューというより、アーティストへのインタビューみたい（笑）」
●若手歌舞伎役者あるある4※新悟さんの場合
舞台を演じきるパワーはあるのに、普段は階段を上っただけで息切れする
新悟「これは僕だけの『あるある』かもしれませんが、舞台上はどんなに体力を使っても基本的に大丈夫だけど、なぜか、普段の生活の階段の上り下りがきつかったりします（笑）」
ちなみに新悟さんは、中学時代は野球部に所属していて、毎日河原を走りまくる日々だったという。
ただし、舞台上でも意識を失いそうになることはあるとか。
歌舞伎役者さんでスタイルがいい人が多いのは、舞台でパワーを出し続けているからなのかもしれない。
インタビュー中も仲良しオーラ全快の二人
話に出てきた「あるある」は、あくまでも巳之助さん、新悟さんの場合が中心であるが、二人が口を揃えて言っていたのが「休みの日はボーッとしてるし、ゲームもするし、音楽も聴くし、いたって普通の生活なんですよ」ということ。街で役者さんがラーメンを食べているのを目撃しても、「ラーメンも食べるんですか！」と驚かず、そっとしておいてあげましょう。
（取材・文／やきそばかおる）
●お二人が渋谷で全く新しい歌舞伎のイベントを開催
『あそべるかぶき』
『雑貨大賞』のイベントの一環です。
・歌舞伎をテーマにしたファッションショー
・広く公募した、歌舞伎に関する新しいグッズ＆審査結果発表
など、歌舞伎をテーマにあそんじゃいます。
11 月1 日（土） 18 時半開場 19 時開演 （終演21時）
出演：坂東巳之助・坂東新悟（巳之助さんはＶＴＲ出演）
女性モデルの皆さん
久保田卓也（スタイリスト・ファッションプロデューサー）
関亜弓（歌舞伎女子・歌舞伎ライター）
チケット 1200円（税込）
詳細はこちら『雑貨大賞 あそべるかぶき』
巳之助「当日にしか見られない映像も見られます!」
新悟「ファッションショーも乞うご期待! ぜひ、遊びにきてください!」
●坂東巳之助ブログ『日々是Show人』
●坂東新悟ブログ『坂東新悟のしんごろく』
