先日、テレビを観ていたら妙なニュースを目撃しました。それは「鳥取県が『蟹取県(かにとりけん)』に改名する」という、妙なトピック。
しかも県知事自ら、記者会見にて発表してました。確かに鳥取県、蟹の水揚げが日本一だそうだけども。それにしても、う~ん、そうですか……。

そういや以前、香川県も改名騒ぎがありましたよねぇ。実は、こちらは浸透しつつある。その名は、「うどん県」。
皆さんも聞いたことないですか? もはや、おなじみの呼称と言えるでしょう。

そんなうどん県の企業から、変わり種が発売されています。「株式会社マルシン」(香川県木田郡)が商品化したのは『うどん風味キャラメル』(1箱216円)なるブツ。
うどん県(香川県)による「うどん風味キャラメル」を食べてみた
「うどんダシ入り」の言葉に偽りはない。

「“うどん県ブーム”が起こったこともあり、地元商材を活かしたものができないかと考え、開発しました」(担当者)
“うどんだし汁入り”を謳っているキャラメルだそうで、しょうゆ、ぶどう糖果糖液、糖類醗酵調味料、食塩、砂糖、いわし煮干エキス、かつお削り節の成分がキャンディにガッツリ入っています。いや、それ以外にもバターとかホエイパウダーとか乳化剤も含まれているのですが。
これは、危険だ。
一体、どんなケミストリーが起こっているというのか……。

というわけで、実際に取り寄せました! 早速、手に取ってみると、パッケージには観光課係長の「うどん健」氏が描かれてます。そのルックスが何を表しているかは言わずもがな。
じゃ、開けますよ? ……香りからして、ダシ効いてるなぁ~! 「かつお」やら「いわし」やら、その類のズズッとすすりたくなる匂いが辺りに充満です。しかし、すすれない。舐めます。
行きます。 ……まるで、うどんの汁をすすってるみたい! それにキャラメルのフォルム自体がうどんをイマジンさせるから、キャラメルをチラッとかじり、キャラメルから搾り出されるエキスをズルっとすするという動作を思わず繰り返してしまう。すると、いつの間にかキャラメルを食べ終わってました。これは初体験の不思議な感覚だな……。
うどん県(香川県)による「うどん風味キャラメル」を食べてみた
見た目は普通のキャンディだが、“うどん色”にも見えてきた。

そんな『うどん風味キャラメル』は香川県外からの注文も多く、「おもしろい商品だ」「ご当地ならでは!」といった反響が寄せられているそう。2013年6月の発売以来、今までに累計約82,000箱を売り上げているらしいです。


これ、ぶっちゃけ、一口目は違和感を禁じ得ない。しかし、食べ進めるうちにその魅力が理解できてきます。そして、すぐに別のキャンディを口にすると、今度はそちらのキャンディに違和感を覚えるから、普通のキャンディとの食べ合わせは不可。ガラパゴス化したかのようなキャンディですな……。
(寺西ジャジューカ)