マイナンバーの通知カードの配達が全国各地で始まった。しかし、一人暮らしで帰宅時間の遅いビジネスパーソンなどが受け取りに苦労し、手間のかかる再配達の手続きに混乱している人もいるようだ。

再配達は翌々日以降


マイナンバーの通知カードは、10月5日の時点で住民登録をしている住所に簡易書留で配送される。しかし、通常の簡易書留と違い、再配達は翌々日以降にしか指定することができず、さらには保管期限も7日間となっている。そのため、忙しく働いていて日曜日にしか休みを取れない人がマイナンバー通知を受け取ろうとすると苦労する。
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マイナンバー専用の不在表「再配達は翌々日以降となります」との文字が

マイナンバーの通知カードは勤務先や、その近く郵便局などへの再配送が可能。とはいえ、通知を受け取る人が殺到して郵便局が混雑しているケースもあるという。こういった苦労があるため「マイナンバーの再配達ってなんで翌々日以降なんだろ」「受け取る気持ちになれない」といった声もウェブ上に出ている。




マイナンバーの通知カードを受け取らなかった場合


今回の受け取りの機会を逃してしまうと、さらに面倒なことになる。郵便局で7日間の保管期間内に受け取りがなかったマイナンバーの通知カードの書類は、住所地の市区町村に返送され、役所内に3カ月程度保管される。この書類は、役所に開設された窓口で受け取りができるようだが、基本的には平日は役所の営業時間内での対応になる。中には土日に臨時の窓口を開設する自治体も。

役所の保管期限の3カ月を過ぎた場合、マイナンバー通知カードは破棄される可能性がある。ただ、割り当てられたマイナンバーは消えることがないので、カードの再発行手数料として500円程度を支払えば、期間外でも受け取ることはできるようだ。
(やったー麺)