空前の“猫ブーム”と言われる昨今、猫をテーマにした様々なイベントが各地で開催されている。
昨年東京でスタートした「にゃんだらけ」は、初回からなんとのべ9000人を集めたモンスター・イベントだ。
テーマに“にゃんターテインメント”を掲げるにゃんだらけは一体どんなイベントなのか、1/21・22に行われたVol.3をのぞいてみた。
猫スイーツから攻めてる猫雑貨まで揃った「にゃんだらけ」がネコ愛にあふれすぎてる
入場口で公式キャラクター“Bijuたん”(スタイル抜群!)がお出迎え。会場内にはBijuたんグッズの販売ブースも。

グッズからフードまで猫づくし “攻めてる”猫雑貨も


一般入場のスタートする12:00に広い展示会場をのぞくと、すでにお客さんで満杯!
猫イベントといえば雑貨を販売するものが多いが、こちらは猫にちなんだステージイベントや作品展示、飲食スペースなども組み合わせた総合的な「猫フェス」といえる規模のものだ。ショップエリアのブースの数は2日間で約200店。文具やアクセサリーなどの雑貨から、キャットフードや猫の“脱走防止扉”といった実用的なアイテムを扱う店までと猫のデパート的なバラエティ感がある。
猫スイーツから攻めてる猫雑貨まで揃った「にゃんだらけ」がネコ愛にあふれすぎてる
猫の瞳をデザインしたカラフルなペーパーウエイトなどが目を引くZooTさんの作品。ハンドメイド通販サイトの「Creema」や「minne」でも販売中だ。

かわいらしい猫をテーマにしているだけあってファンシーな絵柄のアイテムが多いのだが、その中でちょっとメンズ受けが良さそうな“攻めてる”雑貨ブースを発見! ZooT(@ZooT_yaji69y)さんは今年初めてにゃんだらけに参加したというが、猫目ペーパーウエイトや鼻たぶマグネットなど、印象的な猫の身体のパーツをデザインしたアイテムがユニークだ。
猫スイーツから攻めてる猫雑貨まで揃った「にゃんだらけ」がネコ愛にあふれすぎてる
徒然猫屋。さんのにゃんこ帽子(1400円~)のカラー展開は約40色で、商品により少しずつ色の組み合わせが異なるそう。写真右はにゃんだらけ限定カラー!

無数にあるブースの中でも黒山の人だかり状態になっていたのが、オリジナルにゃんこ帽子を扱う徒然猫屋。さん。
耳が出るデザインの帽子は全てハンドメイドで、色の組み合わせやあごひもの有無など微妙にデザインが異なる。

「自分の飼い猫にかぶせて試してきましたが、嫌がらなくてしかも安全なデザインにたどりつくのに3年ほどかかりました。お顔によって、あごひもがあるのが似合う子と、ないのが似合う子がいますね。サイズはSからLLまであるんですが、長毛の子は既製品の帽子が入らなかったりするのでLLサイズも重宝するようです」(徒然猫屋。さん)
猫スイーツから攻めてる猫雑貨まで揃った「にゃんだらけ」がネコ愛にあふれすぎてる
美麗なフォントまでをご自身で一から製作したという華鳥風月さんのデザイン集(500円)は、クラシカルな猫たちの姿がなんとも優雅。

他にも、繊細な透かし柄がシックなムードをかもし出す華鳥風月さん(@katyo_fuhgetsu)のポーチやブランケットなどのグッズは、実際に手に取って見ているお客さんも多かった。

輸送船で暮らす人気猫・カンパチの写真も展示


今回から新設された「にゃんタメ広場」にも行ってみた。
映像上映やライブペインティング、ガチャコーナーなどのほか、来場者の注目を集めていたのが“ネコグラファー”前田悟志さんの写真展。
当コネタでも紹介された『モルとムギ 相撲部屋の猫親方』、テレビ番組でも人気のヴィジュアル系バンドマンと拾い猫のステキな関係を激写した『煉と虎徹』などのヒット作の撮影を担当している前田さん。2月15日(予定)には、とある貨物輸送船で暮らす人気猫・カンパチちゃんの写真集『航海士にゃんこ カンパチ船長』が発売されるが、その掲載作品が先出しで展示されるのだ。
猫スイーツから攻めてる猫雑貨まで揃った「にゃんだらけ」がネコ愛にあふれすぎてる
Twitterで6万RT(!)された、船長のお昼ご飯をひっくり返して怒られたカンパチちゃんの後ろ姿のほか、愛らしい撮り下ろしカットに来場者も大興奮。

猫スイーツから攻めてる猫雑貨まで揃った「にゃんだらけ」がネコ愛にあふれすぎてる

前田さんに実際のカンパチちゃんの印象について聞いてみた。

「カンパチちゃんは、完全に自分のことをかわいいってわかっている子でしたね。船の上って基本的に男の人ばっかりなんですけど、彼女がいることでみんなケンカをしなくなったそうで、乗組員の方々にとっては癒しの存在なんですよ。船内のマドンナというか、女神的なイメージの子でした」(前田さん)


かわいらしくて味も本格的な猫スイーツ


猫写真に癒されたところで、そろそろおやつどき……。
食いしん坊の筆者がガチで楽しみにしていたのが、猫にちなんだオリジナルメニューを提供する“にゃんカフェ”と、お隣の猫型のスイーツを集めた“猫すい~つ横丁”。
横丁にはおなじみベーカリーチェーンの「ポンパドウル」や、動物型などの変わり饅頭が人気の「あわ家惣兵衛」などが、それぞれ見た目はかわいらしいが味もしっかり本格的なメニューを出品しているのだ。
猫スイーツから攻めてる猫雑貨まで揃った「にゃんだらけ」がネコ愛にあふれすぎてる
気になった猫スイーツたち。「あわ家惣兵衛」の猫饅頭200円(写真左上)、「ポンパドウル」のにゃんだらけパン380円(中央)、「元祖猫商 丸山商店」の肉球フィニャンシェ3個入り666円(右上)、「KICK BACK CAFE」の肉球マシュマロクッキー350円(左下)、「お菓子屋ニャンライズ」の猫型フィナンシェ2個入り(※価格は店舗により異なる、右下)。

固めに焼いたチョコクッキーとふんわりしたマシュマロを組み合わせた「KICK BACK CAFE」の肉球マシュマロクッキーは、食感のギャップがいい感じ。
「ポンパドウル」の同イベント限定パンは、手のひら部分にカスタード、指部分にホワイトチョコレートが詰まっていてボリューム満点だ。またはるばる関西から出店していた猫型スイーツを扱う「お菓子屋ニャンライズ」ブランドの猫型フィナンシェは抹茶やレモンなどフレーバーも豊富で、飛ぶように売れていた。
元祖猫商 丸山商店」の肉球フィニャンシェは添加物や保存料不使用で、優しい甘さが嬉しい(売り上げの一部は不幸な猫を減らすための募金として使われるそう)。
他にも猫デザインのチョコレートなど、おみやげにぴったりな猫スイーツがあちこちのブースで販売されていて選びきれないほどだった。
猫スイーツから攻めてる猫雑貨まで揃った「にゃんだらけ」がネコ愛にあふれすぎてる
猫すい~つ横丁にはキュートな売り子さんが。にゃんカフェ、猫すい~つ横丁ともに、猫にちなんだオリジナルメニューや、にゃんだらけ限定パッケージのアイテムなどを展開していてにぎわっていた。


同じ猫好き同士なので、にゃんカフェでは隣の席の方と「私も同じの買いました(笑)」と自然に話しこんだりもした。vol.1からこのイベントに足を運んでいるという女性は「他では売ってないようなグッズが買えるのが嬉しくて毎回来てます。自分の猫の写真を加工できるグッズだとかを買ったりしますね。あと高級ペットフードが割引で買えるお店もあるのでおトクだなと思って」とのこと。ほかに、前田さんの写真展目当てで来場したという親子は「クリアファイルとかグッズも買えたしホクホクしてます。
(にゃんだらけの)前売りチケット特典のプレゼントが豪華でビックリしました!」などと感想を語っていた。

取材翌日の22日にはイベントのテーマソングの振付を担当したYURAサマ(Psycho le Cemu/Dacco)の振付講座、女優の東ちづるさんのトークショーなど、猫好き著名人たちのステージイベントも行われたりと全方位の猫好きを楽しませた「にゃんだらけ」。7月15日(土)・16日(日)にはVol.4の開催も決定しているそうだ。
猫スイーツから攻めてる猫雑貨まで揃った「にゃんだらけ」がネコ愛にあふれすぎてる
シュールな奇譚クラブの猫ガチャコーナーなどのほか、ほとんどの来場者が引いていたのが“ラッキー猫”も教えてくれる「にゃんみくじ」(100円)。

帰りにノリで「にゃんみくじ」を引いてみたところ小吉と微妙な結果だったのだが、ペルシャ猫は大好きなので終わりよければ全てよし!ということで……。
(古知屋ジュン)

※記事中の価格表示はすべて税込