チュッパチャプスは、世界中で愛され続けている棒付きキャンディーで、日本でもファンが多い。

お口の中でちょうど良いサイズにできているが、海外で「いったいどんな人が食べるの?」というくらい大きなチュッパチャプスに出会って驚くことがある。
以前、デンマークのコペンハーゲン空港内で、欧米人の家族連れが赤ちゃんの頭ほどもある大きさのチュッパチャプスを買っているのを見て私も手にとってみたが、あまりの大きさとずっしりな重さに「ビッグサイズのパパが食べるの? それとも、どう見ても5歳くらいの坊やのおやつ?」と、心の中で話しかけてしまったほどだ。

これってパーティーのときに皆で舐めたりするのだろうか? はたまた一人が数回に分けて舐めるのだろうか? その場合、お皿に置いてラップをかけたりするのだろうか?……様々なことが気になりつつも買わずに帰国してしまったのだが、先日ヴィレッジヴァンガードで『メガチャプス』なる巨大なチュッパチャプスが売られているとの情報を入手。早速行ってみた。海外で見たものと少し違うような気もしたが、長年気になっていたことを店員さんに尋ねてみた。

「すみません。この大きいチュッパチャプスは何人用なんですか?」

「こちらはキャンディーそのものが大きいのではなくて、丸い容器の中に普通サイズのチュッパチャプスが詰めあわされているものです。
なので何人用っていうのはないと思いますよー。フリークの人はひとりで食べるだろうし、パーティーやイベント用に買う人もいると思います」

どうやらキャンディー自体が大きなチュッパチャプスは日本では販売されていないらしい。そんなわけで海外に住む友人数名に「メガサイズのチュッパチャプスを食べたことある? もしあれば何人で食べたか教えて!」と質問してみたところ、一名から「たしか友達と何人かで、ハンマーで割って食べたことがあるよ」という仰天な返事が届いた。また、アメリカのAmazonに『Giant Mega Chupa Chups Lollipop』の商品説明が載っており「You can be sure to enjoy this pop for days(あなたは何日もこのキャンディーを楽しむことができます)」と書かれているので、お一人様でも友達とでも、まあとにかく楽しめるアイテムってことなのだろう。

そして大のミニチュアフリークの筆者、“大”があるなら“小”はないのだろうか? と気になって探してみたところ、フランスで販売されている『Chupa Chups Relax』なるミニタイプのチュッパチャプスを発見した。大人向けのノンシュガーキャンディーで、フランス限定だとか(パリのカフェは全面的に禁煙なので、そのサポートのため)。
タバコの箱のようなデザインも面白い。フランスに旅行することがあれば、手軽でユニークなおみやげにおすすめだ。

さて、チュッパチャプスは今から50年前にスペイン・バルセロナで誕生し、日本では1977年より森永製菓が輸入販売中。印象的なロゴはサルバドール・ダリのデザインだとか。観覧車型(写真)やツリー型など、見ているだけでワクワクするような企画商品もあり、今年は誕生50周年なので、いろいろとイベントも催されている様子。現在日本では12のフレーバーが発売中なので、懐かしい味やお気に入りの味を探してみては?
(磯谷佳江/studio woofoo)

チュッパチャプス公式HP(日本版)
チュッパチャプス公式HP(海外版)