前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

「本当の真剣勝負は戦場にしかない」とは、格闘王・前田日明による語録。そんな彼が、少年時代には戦記物の小説を読み耽り、今ではサバゲーを趣味にしているのは有名な話。
なんと、「前田隊」なるサバゲーチームまで率いているそうです。

話は変わって、2月5日に「サバゲーショップ&フィールド MEGA G3」なるショップがオープンしています。
同日オープンした「MEGAドン・キホーテ立川店」(東京都立川市)の7F全フロアを活用することで、商業施設内インドアフィールドとしては国内最大級の規模を誇るスケールとなった同店。言わば、本格的プレイフィールドを併設したサバゲーショップであります。

このショップを運営する「合同会社ガン・ガン・ガン」の代表を務めるのは、なんと前田日明! オープンに際し開催されるイベントに前田代表も姿を見せるとのことなので、ちょっとお邪魔しに行ってきました。

JR立川駅から5分弱歩くと、オープンしたばかりの「MEGAドン・キホーテ」に到着。
フロアガイドを見ると、確かに7階は「MEGA G3」が占領しています。
前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

エスカレーターで7階まで上がると、このようなポスターを発見!
前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

ふと前を見ると、格闘王・前田日明の姿がそこに!
前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

では、せっかくなのでインタビューを敢行したいと思います!

前田日明がサバゲーにハマったきっかけ


――前田さんがサバゲーを趣味にされているのは有名なんですが、それはいつからなんでしょうか?
前田 確かなことは覚えてないんですけど、5~6年前ですね。

――何がきっかけだったんですか?
前田 当時、THE OUTSIDER(前田がプロデュースする総合格闘技イベント)を手伝ってもらってたフジテレビのプロデューサーがいたんですよ。彼から「面白いよ」って言われて、行ったのが最初ですね。

――それで、ハマって。
前田 はい。その前に、サバゲーはやったことないんですけど、ガンは好きで、大昔のを一丁持ってたんですよ。


――前田さんが思うサバゲーの魅力って、何でしょうか?
前田 健康的に走り回って、汗かいて、ゲーム終わって「今日は秒殺された」だの「今日は10人撃った」だの、ワイワイやるとこですね。

――それで、仲間の絆が深まるということがあるんでしょうか。
前田 ウチらの隊はね、ゲームが終わった後に必ずどこかの居酒屋でみんなでメシ食いますね。

――「前田隊」には、どんなメンバーが集まってるんですか?
前田 全員、普通の人です。元々、自分とビジネスソフトを開発しているプログラマーとで始めたんですね。そこから横のつながりでドンドン増えていったという感じです。
会社員もいるし、学生もいるし、化粧品の開発をやってるOLの女の子もいるし、バーテンダーもいるし、プロモデラーもいるし。

――何人くらいの方がいらっしゃるんですか?
前田 もう、よくわからないんですよ。みんな横のつながりで「おいでよ」ってパッと集まって、30~40人くらいいると思います。

――老若男女というか。
前田 そうですね。常に必ず集まるのは、だいたい20人くらいですね。
時間かけて総動員したら40人くらい集まります。

RINGSの繋がりから、ロシア軍の実装品を仕入れたい


――お店のホームページを拝見するとサバゲーを通じての教育も意識されているとのことですが、サバゲーに取り組む中で人間的成長は望めるものなんでしょうか?
前田 と思いますよ。で、今はフラッグ戦が主じゃないですか? そういうんじゃなくてゲーム内容を占領戦にして、長期にして、キャンプがあって、バーベキューができてっていうのを企画したいですね。

――長期というのは、どのくらいのをお考えですか?
前田 1回の勝ち負けを一日で争うんですけど、ラウンドを設けるんですよ。10~20ラウンドくらいで決着をつける感じで。それで最後、占領した数で勝敗が決まるみたいな。

――それは、店内で行えるんですか?
前田 いや、G-3で2~3万坪ある野外の常設フィールド設置を企画してるんですよ。


――2~3万坪!?
前田 はい。地形も活かして、山あり谷あり平地ありの。

――うわぁ、凄い! ところで前田さんがサバゲーを趣味にされていることは有名なんですが、お店をオープンさせるに至った経緯を教えていただけますか?
前田 たまたま、「サバゲーのフィールド開発のプロデュースをやってくれないか?」ってことを言われて、そこからですね。

――へぇ~! お店で販売されている商品は、前田さんがセレクトされたんですか?
前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

前田 いや、これは「41PX 秋葉原」というサバゲーショップのスタッフが手伝ってくれて、そこの商品です。でも商品は、これからドンドン凄くなりますよ。今、企画しているのは「マニアから初心者まで」。
マニアが欲しがるような実装品もあれば、ウエアもオーダーできるようにしたいし。
――ここでオーダーできるわけですか。凄い!
前田 でしょ? オーダーって、しないでしょ?

――しないですよねぇ、既成品ばっかりで。
前田 既成品ばっかりでしょ? それを、体に合わせた物にして。デザインも「こういう風にしてくれ」って絵を描いてオーダーできたら凄いでしょ?

――たしかに前田さんも、お体に合ったウエアを用意されるのは大変だと思うのですが……
前田 自分はね、全部沖縄で買ってきてますよ。

――それが、近い将来は前田さんもこのお店でオーダーできるくらいになるわけですね。
前田 そうです、そうです。自分くらいの人が来ても、極端な話、相撲取りが来てもオーダーに応じられるような体勢にしていきます。あと、実装品に関してはアメリカ軍のものは結構すぐ手に入るんですね。で、自分はリングス・ロシア(総合格闘技団体・リングスが構築したネットワーク内の1組織)の関係でロシア軍と強いつながりがあるんですよ。将来的には、その線からロシア軍の実装品を引っ張ってこれると思いますし。

――おーっ、リングスの線から!
前田 そう、そう。あと、台湾軍の特殊部隊とも結構つながりがあるんですね。どの程度のものが仕入れられるかわからないですけど、そういうのも考えてますね。あと、改造も。……って言ってもゲームで使えないような改造はしないですけど、スペシャライズドするような。

――このショップ特製の。
前田 そうです。G-3がカスタムしたアイテムですね。

サバゲーフィールドを新設するのは、俺がやりたい新ルールがあるから


前田 でね、G-3ではルール面にも着手して、サバゲーの新しい遊び方を提案していきます。
――G-3が作ったルールですか?
前田 そうです、さっき言った占領戦とか。キャンプもできて、バーベキューもできて。面白そうでしょ? 例えば、フィールドに谷間があったら、地形のおかげで風に左右されなくなったり。あっちこっちに常設のテントを張っておいて、テントを取ったら勝ちだとか。テントが占領されたら色が変わったり。占領戦だったら、増援部隊があるじゃないですか。撤収戦もできる。映画の『ブラックホーク・ダウン』だとか『ハンバーガー・ヒル』を意識したゲームもできるじゃないですか。ゲーム会社と提携してゲームソフトの記念イベントも開催できますよね。そんなコラボイベントも展開していきたいですね。5~10分のサバゲーを100~200人でやってゲップが出るような感じじゃなく、もっと大人数で長い時間を効率よく、ラウンド制にして。

――そうなると、戦略も変わってきますね。
前田 そう、そう。そうしたらチームのトップが集まって、「増援部隊はここに入って来い」とかできるわけじゃないですか。

――G-3でそうしたルールのサバゲーを開催した場合、前田さんが参加されることはあるんですか?
前田 あります、あります。いや、そういうのがやりたかったんですよ!

――なるほど、前田さんご自身がやりたいからでしたか(笑)!
前田 だって、やりたいでしょ? フラッグ戦ばかりだと、飽きません?

――たしかに! あぁ、前田さんがそれをやりたいがためにお店をオープンしたという。
前田 占領戦をやりたかったんですよ、占領戦を!

――そういうのって、既存のサバゲーフィールドにはなかなか……
前田 なかなか、無いでしょ? 運営してる方はフラッグ戦の方が楽だろうけど、占領戦とか入れた方が。「用意してて遅れた。もう始まっちゃった。足りない!」ってなっても、占領戦だったら増援部隊を入れられるから。で、逆に撤収戦もあるし。

――戦略が、変わってきますね。
前田 変わってくるでしょ? 今、サバゲーはチームが多いですけど個人でも参加できるようにして。「ヨーイドン」で始まる前に幹部同士が集まって作戦を立て、せーの! で始めたら面白いじゃないですか。で、みんな無線機付けてるけど、使わないじゃないですか? でも、占領戦になると使う場面が出てくるわけですよ。増援部隊だ、占領戦だ、撤収戦だってなると、本当に無線が必要になってきます。G-3では、サバゲーの新しい可能性を創造していきますよ!

商業施設内インドアフィールドとしては国内最大級の規模


店内を一通り見て回ったのですが、さすが国内最大級規模。フィールドに入ると、室内としてはスペシャルな広さを誇っていました。
前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

マップを見ると、こういう形になってるらしい。
前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン


早速、ゲームに励むお客さんたちを発見!
前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン


こちらは、待機フロア。モニターでフィールド内の様子を窺うこともできます。
前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン


オープニングイベントは体験バトル


さぁ、そろそろオープニングイベントが始まります。どうやら体験バトルが行われる模様。
希望者は挙手でアピールし、前田代表の目に留まった人がゲームに参加できます。
前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

ルールは、店内の設置されたフィールドに入り、ヘリポートマークの上から光る的(×4個)を撃っていくというタイムトライアル。そして、これをいかにカッコ良く遂行できたかを前田代表が判定してくれるようです。
なんと優勝者には、このガンがプレゼントされるとのこと。
前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

前田日明が本気で欲しがる一品です。
「音がいいよ、音が。軽いしね。すっごい、イイよ!」(前田)

では、ゲームスタート! 参加者全員の勇姿を、前田代表がモニターから凝視します。
前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

結果、ハンドガンを手に早いタイムでゲームをクリアしたこの女性が優勝!
前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン


最後も前田代表に締めていただきましょう。
前田日明「ロシア軍の実装品を引っ張れる」 格闘王がサバゲーショップをオープン

「ドンドン、このフィールドは変わっていきます。室内であることを最大限に活かして、照明を落としたり、G-3ならではのサバゲーの面白さを追求していきます。ここは夜の11時までやってますので、自分の技術を磨いて名を上げられるようにがんばってください!」
(寺西ジャジューカ)