1月18日、北海道内の小学校では長い冬休が終わり始業式が行われた。“北海道は夏休みが短く、冬休みが長い”と言われているが、実際本州の学校に比べどれくらい長いのだろうか。

冬休みの長さの違い


「東京都教育委員会」が発表している平成28年度の東京都公立小・中学校の予定表によると、大半の小学校が2学期の終業式を12月22日に実施しており、3学期の始業式は1月10日。合計で18日間の冬休みがあった。これに対し札幌市内の小・中学校の予定表では、小学校の2学期の終業式は12月22日と東京と同じだが、3学期の始業式は1月18日に行われ、26日間の冬休みがあった。本州と札幌の小学校の冬休み期間にはなんと約1週間の開きがあるよう。




北海道内のほとんどの小学校が冬休みを長くするには理由がある。北海道の冬は厳しく、吹雪で学校が休校になることも。そのため授業に支障が出ないように、冬休みを長くしたという。また暖房費の節約といった目的もあったりと、雪国ならではの対策を取っているようだ。

その反面、北海道の夏休みは短いというのが通説。東京都の小学校では41日前後の夏休み期間があるのに対し、札幌の小学校の平均夏休み期間は27日間と、かなり短いのが分かる。Twitter上でも「北海道はマヂで冬休み長い」「北海道の夏休みは極端に短い」といった声が上がっているが、それは本当のようだ。

北海道の学校の変わったところ


雪国の北海道の授業内容には少し変わったところがいくつかあるが、中でも有名なのは冬休み明けの体育の授業がスキーになることだ。学校の校庭に斜面を作り、そこを滑るそう。スキー場に行くこともあるらしく、スキー愛好家には堪らない学園生活を送っている。海沿いの地域では、スケートの授業を主にしている学校が多いという。

また10月の第2月曜日は“体育の日”ということもあり、本州では秋に運動会を開催する学校が多いが、北海道で10月というと雪も降り始め、外のグランドを使っての体育が難しくなる時期。そのため北海道の学校では、5月の終わり頃から6月頭にかけて運動会を開催するのが常識のようだ。