映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』の公開に先駆け、21日、鎌倉・鶴岡八幡宮にて史上初の奉納試写会が開催され、夫婦役として主演を務める堺雅人と高畑充希、そして山崎貴監督が和服姿で登壇。境内の舞殿前に特設大型スクリーン(横9m×縦4m)が設置され、約1000名の招待客が見守る中、やや興奮気味の堺は「静御前も舞った同じ場所で奉納できるなんて光栄なこと」と満面の笑み。
一方の高畑は、境内を見渡しながら「ああ、こういう景色になるのか…」としみじみ語りながらも「感無量ですね」と喜びを表した。

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 本作は、西岸良平の人気漫画『鎌倉ものがたり』を、同じく西岸の原作『ALWAYS』シリーズでメガホンを取った山崎監督が実写映画化したミステリー・ドラマ。人間だけでなく幽霊や魔物も棲むという(設定の)鎌倉を舞台に、心霊捜査にも詳しいミステリー作家・一色正和(堺)が、新妻・亜紀子(高畑)と共に怪事件を解決していくさまをVFX映像満載で描く。

 奉納試写会ということで、舞台挨拶の前に、本殿にて祈祷を受けたという堺は、「成功祈願ではあるのですが、無事に完成してありがとうございます、というお礼ができたので良かったと思います」と真摯な答え。これに対して高畑は、「かなり厳かな雰囲気で、(ずっと正座だったので)立てなくなるんじゃないかとヒヤヒヤでした」と正直にコメントした。

 また、それぞれの和服姿の印象を聞くと、堺は高畑の着物姿に対して、「めでたいなぁ、春が来たなぁ」と、なぜか季節外れの言葉で賞賛。
これを聞いた高畑が「さっきまで『早く千歳飴を持てよ』とか言ってたのに!」と反論すると堺は、「七五三のシーズンだから似合うかな?と思ったんだよね」と支離滅裂。

 言われっぱなしの高畑だったが、「堺さんのこの感じ(着物姿)は、撮影中、ずっと見ていたので懐かしい気持ち。今日の抹茶色?のお着物もかっこいいですよね」とベタ褒め。山崎監督に対しても「スタイルがいいのでとても似合う」と絶賛するも、山崎本人は、「将棋指し感がハンパないね。扇子を持ちたい気分」と照れ笑い。雰囲気は厳かだが、トークは最後まで爆笑の連続だった。


 映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』は12月9日より全国公開。