10年以上前のナインティナインのオールナイトニッポンで、上戸彩と上戸彩のお兄ちゃんをゲストとして招いた回がありました。上戸彩はまだしも、なぜお兄ちゃんが? というところですが、上戸兄はナイナイのANNのヘビーリスナーだったのだとか。

それを聞きつけた番組側が「上戸兄が番組のファンであることを利用し、妹・彩に交際を迫る岡村」という構図を考え、2人のオファーが決まったようです。番組では企画意図通りに岡村が「お兄ちゃんからも言うてくれへん?」のようなノリで、彼の妹と自分をくっつけようと奮闘していました。

その時の上戸彩はというと、終始笑っていました。いや、笑うしかできなかったのでしょう。恋人ができたら、すぐ家族に報告・紹介するという習慣があるという上戸家のこと。おそらくこの時には既に、意中の相手を一家全員に伝達していたにもかかわらず、生放送を成立させようと芝居を打っていたのでしょう。
当時、既に想いを通わせた相手は、V6の森田剛です。

「Friday」でスクープされた森田剛と上戸彩の交際


2人は、2001年放送のTBS系ドラマ『嫁はミツボシ。』での共演がきっかけとなり交際を開始。翌2002年12月には雑誌『Friday』で、森田の自宅に連泊したり、近所の焼肉屋で会食したりする姿がスクープされました。
当時上戸は17歳。『3年B組金八先生』で性同一性障害の中学生役を熱演し、若手演技派女優として注目を浴びていた、まさにこれからという時期でした。所属事務所のオスカープロモーションとしたら、大事なタレントの人気が低下する事態になりかねませんし、そもそも同事務所は「20歳以上ならデビュー後5年、10代なら25歳まで恋愛禁止」という、非常に厳しいルールを設けていることでも知られています。


「友情交際みたいな感じ」不思議なコメントを残した上戸彩


さて当の上戸はというと、Friday報道を受け、自身のブログで「(森田とは)すごく仲良くしてもらっていて、友情交際みたいな感じです。」とコメントしています。
友情交際……。何とも不思議なコトバです。今にして思うと、事務所的に公表はできないけれど、恋愛禁止の枷が外れる25歳を過ぎたら……。という意図があったのかも知れません。

交際宣言から僅か1ヶ月…2010年5月に破局


事実、25歳になる年の2010年4月。
上戸は報道陣からの質問攻めに折れるカタチで、ついに森田との交際を認める発言を残しています。
「ずっといい恋してます」
「恋をしてると、人として磨かれると思う。私はいつも幸せです」

しかし運命とは残酷なもので、その僅か1ヶ月後、8年の長きに渡って続いた2人の交際は突如として終わりを迎えます。破局理由として有力なのが、結婚願望の強い上戸に対して、森田がなかなか婚約に踏み切れなかったため。
芸能界というしがらみ多き世界の中で、人気タレント同士が恋に落ちるというのはやはり、とてつもなく難しいことだと分かる事例といえるでしょう。
(こじへい)

※イメージ画像はamazonより上戸彩20歳写真集「Breath」