
127話は、こんな話
店名を「プチソル」と愛称で呼んでくれる常連もでき、少しずつ。でも着実に希(土屋太鳳)のケーキのファンが増えていった。
2008年の年が開けると希が妊娠、しかも双子だということが判明する。
今日の、つっこ「まれ」
双子を授かったということで、「幸せも倍」、いろいろ倍と大喜びする、前向きな圭太(山崎賢人)。「苦労も倍」・・・でしょ、と多くの視聴者が思ったことでしょう。
見ているみんながひとつの気持ちになるのは素敵なことですけれど、こうも当たり前の反応を引き出す脚本でいいものなのか・・・と月曜から首を傾げております。
一時期、月曜は話が動かずまったりしていた印象のあった「まれ」ですが、
ここのとこ、週頭でいろいろ起るようになってきました。
22週は、まれの妊娠。しかも双子。
パティシエ→女将→パティシエと女将→パティシエと女将と出産と一気にいろいろやり過ぎ! という視聴者のツッコミは、一子(清水富美加)のブログの「両方選べばツケが来る!?」によって相殺される仕組みに。・・・してあるのでしょうけれど、いまひとつ納得いきませんーー。
朝から否定的なことばかり思いつくのが哀しくなってきたので、圭太にならって前向きに。
まれが妊娠の兆候で体調悪くするところで「うっ」と口を抑える紋切り型の表現がないところで、勝手に、演出の意地は感じました。
演出は初登場の保坂慶太。
テレビドラマデータベース によりますと、2013年「はじまりの歌」ではロケマネとして、2015年7月に放送された「ブラジルへの道」では脚本、演出を担当しています。新鋭さんのようですので、今週、どんな演出になるか期待します。
今日の、一子
一子がネットではじめたエッセイは「今さらねんけど女の人生」というタイトルで、第一回が、「両方選べばツケが来る!?」。
All Aboutのガイドページを意識したデザインになっていました。
冒頭の「女はとことん握ろうとする。あれもこれもどれもと握りまくって生きてきたあなたににいつか必ず訪れるのが、握った手を開く瞬間。」・・・という文章はまさに希のことを言っている感じ。希には「握った手を開く瞬間」があるんでしょうか。
ものごとの優先順位を決めることについて、一子はマドンナのことを例にあげて書いているようです。アシスタントディレクターさんあたりが書いているのだと思いますが、全文読んでみたいですね。
今日の、雑学
出産とゴルフボール
ゴルフボールで、下半身のある部分を押すとお産の苦しみが軽減されるとか。
能登のお雑煮
あごだしですまし汁に丸餅。具はかなりシンプル。
(木俣冬)
エキレビ!にて月~土まで好評連載中! 木俣冬の日刊「まれ」ビュー全話分はこちらから
いまひとつ視聴率が伸びないが、奮闘は讃えたい。