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「ハゲタカ」綾野剛叫んだ「死ぬこと以外、かすり傷だ!」3話で早くも第1部完結、大丈夫か

2018年8月9日 09時45分 ライター情報:近藤正高
テレビ朝日の木曜ドラマ「ハゲタカ」(夜9時〜)は、先週放送の第3話で第1部が完結した。

主人公で、外資系投資ファンド「ホライズン・ジャパン・パートナーズ」代表の鷲津政彦(綾野剛)は、これまで日本を代表する銀行である三葉銀行を相手に、主にその常務の飯島(小林薫)およびその部下の芝野(渡部篤郎)とのあいだでさまざまな攻防を繰り広げてきた。第3話では、鷲津はそもそもなぜ三葉銀行に近づいたのかが、ついにあきらかとなった。また、前回の終盤では、鷲津たちが松平貴子(沢尻エリカ)の経営する日光みやびホテルの買収に乗り出したが、その理由も判明する。いずれも、いまは亡き鷲津の父がからんでいた。
イラスト/Morimori no moRi

鷲津から覚悟を求められ、貴子が下した決断とは


まず、日光みやびホテルだが、前回、父・重久(利重剛)に代わって貴子が社長となり、傾いた経営を立て直そうとしていた。だが、あらゆる手を尽くしてきたつもりにもかかわらず、思うような結果が出ない。鷲津が買収に乗り出したのはその隙を突いてだった。一体、買収の真意は何なのか? 貴子から問われた鷲津ははっきりと答えず、代わりに「あなたの失敗は、ホテル再建にとっての一番の癌を切り捨てなかったことだ」と断言し、「われわれの買収に対抗するのなら、あなたの覚悟を示してほしい」とだけ告げる。

ちょうどこのころ、三葉銀行の飯島の主導で、日光地域の観光事業者が集められ、「三葉ふるさとファンド」への参加が呼びかけられる。このファンドは表向きは、外資の乗っ取りから日本の観光産業を防衛するというのがその目的とされた。だが、芝野が部下の宮部みどり(佐倉絵麻)に調べさせたところ、三葉側の本当の狙いは、もっと大手の企業の救済にあり、観光事業者を対象としたのはあくまで実験的なものにすぎなかった。

芝野からこの事実を知らされた貴子は、あらためて再建策を考え直す。検討を重ねた末に彼女が出した結論は、重久にこれまでの経営責任をとらせるべく会長職を解き、自分も不退転の覚悟でリストラを推し進めるということだった。さらに最後の切り札として、ホライズン側から融資を受けて、ホテルを買い取ることを決断する。これはMBO(経営陣買収)と呼ばれる、会社経営陣が株主(この場合ホライズン)から自社株式を譲り受け、オーナー経営者として独立する行為だ。リスクは承知のうえでの選択であった。

貴子の覚悟を知った鷲津は、日光みやびホテルが両親の馴れ初めの場所であったことを明かす。

ライター情報

近藤正高

ライター。1976年生まれ。エキレビ!では歴史・科学からドラマ・アイドルまで手広く執筆。著書に『タモリと戦後ニッポン』(講談社現代新書)など。愛知県在住。

URL:Culture Vulture

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