「男らしさ」、本当に女性は求めてる? 現代男子に必要な3Kとは

先日3月8日は「国際女性デー」。世の中の女性観などを考え直す日となりました。

ネットでは、「女性が感じる苦しみや思い込み」を題材にさまざまなコンテンツが紹介されていましたが、せっかくなら“男らしさ”についても考え直してみたいと思います。
男らしさといえば、昭和の時代は「男は黙って~」というように、強く寡黙な男性像が語られることがあり、今もその思い込みに苦しむ男性が多いように思います。
多様性が重視され始めた現代においては、女性側もそんな“男らしさ”は求めていないかもしれません。


「俺が支える」という頑張りはいらない?


いい男の条件として1番にあがるのは「甲斐性」であり、それは「経済力」というわかりやすい指標に変換されます。
経済力はあるに越したことはありませんが、女性の多くは共働きを当たり前に受け入れている時代です。
とはいえ、共働きを受け入れた女性の多くは、まだまだ「夫のほうが年収が高いのが一般的」と考えているといったデータも存在します。
これだけ見ると、現代女性の多くが、共働きは許容したとはいえ、まだまだ男性への経済的負担を望んでいると思われがちですが、そうとも言い切れません。

現在は共働きを継続しようとしても、女性が子どもを生んでからも前と同じペースで働き続けることが安易に実現する世の中になっていません。
そういった社会背景から、今も男性に家計を担ってほしいと考えざるをえないだけなのです。

一部の女性は「絶対男性に稼いでもらいたい」と思っている人は事実です。ですが、時代はどんどん「男が支える」より「支え合う」ことを当たり前に受け入れる価値観が広まっています。
もちろん、お互い向上心を忘れないで欲しい部分ではありますが、お金がネックな男性は、よっぽど年収が低い(もしくは無収入)男性以外は、あまり後ろめたさを感じる必要はないように思います。


「リード力」という言葉のすれ違い


女性に「彼氏に求める男性像」を聞くと、本当によく「リードしてくれること」という発言を耳にします。
女性をリードするというと「お店の知識も豊富、エスコートもスムーズでスマートな男性」と思いがちですが、多くの女性が望む「リード力」は、マンガのような凄いものではありません。


分からなければ相談し合う足並みの柔軟さや、困ったときは女性側に「どうしよう?」と聞けるコミュニケーションの柔軟性が、いわゆる現代的な男らしさです。
筆者は過去にある喫茶店で初デートとおぼしきカップルに遭遇して、男性の誤ったリード力に驚いたことがあります。男性は女性がトイレに立っている間に、なんと客席でお会計を済ませようとして店員さんをあたふたさせていたのです。
「会計は女性がトイレに行っている間にするのがスマート」という恋愛ノウハウを愚直に行ったものと思われますが、喫茶店でお会計が先に終わっていることの方が不自然です。

誤ったリード力は、本人も辛いし、女性側も驚くだけでいい展開に働くことはありません。先程の事例であれば、レジの前で「ここは僕が出すので、大丈夫です」と一言伝えればいいだけなのです。



現代に必要な3K


2つの事例をご紹介しましたが、「男として頑張るシーン」というものは、多分ベッドの中くらい……いや、ベッドの中でも、過剰に頑張る必要がないのが今の時代です。
それよりも必要なのは3つのK。「共感・共有・共存」ではないかと思います。
彼女の気持ちに寄り添い、彼女と苦楽を共有し、そして共に支え合って生きられること。
ゆるく柔らかだけど誠実にパートナーと向き合う生き方こそ、今の時代に求められる男性らしさかもしれません。いや、そもそも「らしさ」なんてものは、女性も男性も抱く必要なんてない時代にあるのかもしれませんね。

(おおしまりえ)