Twitter発のマンガが登場しました。
『輝きジョシ子さん。
がどんな本か解説するには、元のネタを見ていただくのが一番だと思うので引用させていただきます。
後輩女性(自称輝き女子)が思ったことを全部口に出すので困る。「ヘルニアかも、腰痛い。アタシ桃好きなんですよ。服買いに行きたいな」(ノーカット)
あ、え? 
うん、はい?
 
最初はね。
このネタをTwitterにあげたダ・ヴィンチ・恐山が、後輩かわいさにのろけたのかと思ったんです。

けど、これ見たら「あ、ちがうこれ珍獣系だ」と思いました。
それが漫画化とは一体。
どういうことなのか、順をおって説明します。

まずダ・ヴィンチ・恐山の解説から。
Twitterは140文字という制限があります。これを彼は「ネタの垂れ流し」ツールとして活用しました。

面白いネタはふぁぼったり、リツイートしたくなるもの。
みるみるフォロワーが増えて、その名を馳せます。
ASCII.jp:ふぁぼられ方が半端じゃない! 謎の「ダ・ヴィンチ・恐山」 (1/5)|古田雄介の“顔の見えるインターネット”

そんな彼ですら畏怖する、後輩の女性の話が、彼によってTwitterに投稿されます。
「知り合い「腐女子って言われると腹が立ちます!」「じゃ、なんて呼べばいいの?」「『輝いてる女子』って呼んでください。『最近輝いてるね』って言われれば腹立ちません」 ですのでみなさん、彼女たちを『輝き系女子』と呼んでください。」
輝いてる女子!
その思い切った言葉の選び方、かっこいい。

こうして「後輩女性(自称輝き女子)」語録・奇行録が完成します。

後輩女性(自称輝き女子)の名言・奇言・奇行まとめ - Togetter
後輩女性(自称輝き女子)の異言・怪言・妙言まとめ - Togetter
顔に塗りたくるドミグラスソース マグロインタビュー ゲスト:後輩女性(自称輝き女子)
言動があまりにも突拍子がないため、ちょっと何を言っているのかわからない。加えて、行動も謎原理すぎて、理解ができない。
あとマグロの話多すぎ。

この面白さに目をつけ、4コマ漫画コミカライズされたのが、『輝きジョシ子さん。』です。
『となりの801ちゃん』『ぼく、オタリーマン。
に似ているんですが、成り立ちがちょっと違う。
作者が全然本人に会っていない状態から描いています。
だからからこそ、恐山君(上司)と輝き女子さん(後輩)の関係が、非常にマンガ的表現に描かれていて、嫌味なく面白いのです。

さてTwitterの面白いところは、リアルタイムで変化すること。
先ほどの自称輝き女子さんのまとめでも「【速報】後輩女性(自称輝き女子)にバレた。」なんて報告があったりします。
この即時性をマンガに取り込んでいます。

作者嘘空まことが自称輝き女子さんと会うのは連載が始まって一年たってから。
だからその前に自称輝き女子さんがマンガを読んで、自分が出ているマンガに駄目だしをするという、メタなのかなんなのかわからない展開が繰り広げられるのです。

想像を超える言動を発する、自称輝き系女子さんのイキイキとした生態が光るマンガです。
マグロとBLと京極をこよなく愛し、黙れといっても黙らず、変なポーズとったり走り回ったりする。
それでいて仕事はできる頑張り屋。
あれ?……うん、かわいい。
これかわいいよ?
少なくとも見ている分には。
彼女の破天荒さは、マンガそのものか、マンガ以上。
Twitterの発言と照らしあわせながらみてみると、3倍面白いです。

元ネタの中で、僕が一番好きなのはこれ。
「後輩女性(自称輝き女子)作の川柳 :  ピザポテト 逆から読むと トテポザピ 」
その言語センス、分けて欲しい。
使えないけど。

ちなみに最も強烈なのは、裏表紙のカバー下です。
自称輝き女子さんの有無を言わさぬ凄さがわかります。


ダ・ヴィンチ・恐山 嘘空まこと 『輝きジョシ子さん。』

(たまごまご)